【ピアノ】音が厚くなるのに弱めない

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楽譜から音楽エネルギーを読み取り、
変なところで雰囲気だけで弱めないように
注意しましょう。 

 

ある音を弾くときに

「音を弱めるか、強めるか、そのままか」

というのは

演奏者の解釈に任されているところもありますが、

作曲家の書いた楽譜を見る限り

どうするべきか明らかなものもあります。

例えば、以下のような例。

 

プロコフィエフ「ピアノソナタ第1番 ヘ短調 作品1」

譜例(PD作品、Finaleで作成、9-10小節)

四角で示した付点2分音符は

どことなくおさめてしまいそうになりますが、

よほど強い意図がない限りは

弱めないほうが得策。

 

なぜかというと

周辺に比べていちばん音数が多く厚い和音なのに

弱めてしまうと

音楽エネルギーの逆をいってしまうから。

「音の厚み」というのは

音楽エネルギーを読み取る重要な指標になります。

 

「音が厚くなっていくのに、ダイナミクスは弱くしていく」

という、あえて逆をいくような表現は

戦後の現代曲などでは多く出てきます。

しかし、

こういったメロディックでオーソドックスな作品では

原則、音の厚みはエネルギーに沿っていくと考えていいでしょう。

力のある作曲家が書いた作品であれば。

 

(再掲)

最後に、ちょっと演奏ポイントを。

四角で示した付点2分音符は

4音からなる手を開く和音ですが、

直前のメロディF音を「3の指」で用意しておけば

ポジションの移動なく

シャキンと音を出すことができます。

mf で堂々と音を出しましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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