【ピアノ】緩徐楽章の曲尾では音価に注意

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数拍足りないのに
平気で先へいってしまうというのは、
想像以上に大きな問題です。
詳しくは、本記事をご覧ください。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.570 第2楽章」

譜例(PD作品、Finaleで作成、曲尾)

最終小節の2分音符の部分を見てください。

記事タイトルの

「緩徐楽章の曲尾では音価に注意」というのは

何を言っているのかというと、

こういった最後の長い音価が

半分の長さになってしまっても

気付かずにいるケースが多いということなんです。

 

この楽曲は4/4拍子ですが、

譜読みの段階では

16分音符の刻みをカウントとして勘定するはず。

つまり、2分音符であれば

16分音符8つぶんの長さなのですが、

4つで先へ進んでしまうような間違いが散見されます。

 

(再掲)

なぜ、

「”緩徐楽章” の ”曲尾” では」

という書き方をしたのかというと、

テンポがゆるやかだと1拍が長いので

こういった勘定間違いが起きやすいということと、

曲尾では全パートで伸ばしているケースが多く

他のパートが「拍をとる参考になる刻み」をしていないことが大半だから。

 

数拍足りないのに平気で先へいってしまうというのは

想像以上に大きな問題。

こういったことをソロの段階から気をつけていないと、

アンサンブルでとても惨めな思いをすることになります。

気をつけて譜読みをするようにしましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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