脱力と深い結びつきがある項目としては、
「指を上げすぎる奏法」
が挙げられます。
どうしても、
「指を高く上げてはっきり発音する必要がある」
と思い込んでいるケースは多いようですが、
演奏というのは小さなことが積み重なっていくもの。
「指を上げすぎる奏法」をとってしまうことで
手への負担が大きくなっていくのです。
上級レベルになると
「打鍵した鍵盤が元に戻る力」さえ利用して
さらなる脱力を目指す指導も行われています。
もちろん、
そこまではまだ意識できなくて構いません。
しかし、
特に速いパッセージの時に
指を必要以上に上げてしまいバタバタしてしまう奏法は
修正しておくべきでしょう。
「指を高く上げないと発音できない」
と思い込んでいませんか?
そんなことはありません。
「ゆっくり練習で、なるべく指の動きを少なくすることを意識して練習してみる」
まずはこれだけでOK。
「常に意識に入れておくこと」が重要です。
慣れてくると
指の無駄な動きを減らすことは
独学でも可能ですから。
また、脱力の面だけでなく、
いちいち指を高く上げてしまうと
テンポを上げようとしたときにうまく上がらないばかりか
デコボコしてしまい音色もそろわないために
練習に行き詰まりがきてしまいます。
「(特に速いパッセージでは)指を上げすぎないこと」
これは、
あなたの上達に影響の大きい部分かもしれません。
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