【ピアノ】バロックの演奏習慣を学べる、J.S.バッハ自身による有益教材

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J.S.バッハ自身は、
一部の作品で
装飾音がない楽譜と
装飾音を付け加えた楽譜の2種類を
残してくれています。

 

J.S.バッハの組曲などの演奏を聴いていると

繰り返しをするときに

1回目は装飾なしで弾き

繰り返しでは装飾を入れて弾く、

というやり方を耳にしますね。

 

これは、バロック音楽を演奏するときの方法として

当時の特徴的な演奏習慣でした。

自分が音楽をどのようにとらえていて

どのような腕をもっているかを趣味よく示す。

ベートーヴェン以降の時代の作品では

ほとんど行われなくなってきたスタイルですね。

 

現代では

繰り返しでもほとんど同じに演奏する場合と

装飾を入れて変化をつけて弾く場合との

両方を耳にしますが、

とうぜん、後者も知っておくべきものとなります。

 

一方、

「どのように装飾をすればいいかわからない」

という方もいるはず。

その場合に有効なのは、

J.S.バッハ自身が残した有益教材を活用すること。

「シンフォニア 第5番 BWV 791 変ホ長調」では

装飾音がない楽譜と

装飾音を付け加えた楽譜の2種類を

残してくれています。

上記のような演奏習慣を学ぶためにも

必ず比較検討すべきものとなっています。

 

このようにJ.S.バッハ自身が残した比較可能な楽譜は

他にもあるのですが、

内容的にも曲尺的にも取り組みやすいものとして

まずは、上記の作品を勉強してみてください。

 

鍵盤音楽には装飾音を記号で書かなかった時期もあります。

J.S.バッハは省略記号も使いますが

同時代の他の作曲家に比べると

「装飾音符を、細かい音価を使って、そのまま音符で示した記譜」

を多くとりいれたことで知られています。

ターン、トリル、モルデント、シュライファー、前打音 他が

そのまま音符として書き譜になっている。

 

こういったものをつぶさに研究する態度も重要ですし、

記号も使ったことから

それぞれの省略記号の記譜法をしっかりと把握しておく必要もあり、

J.S.バッハの学習は

並大抵のことではないことがわかります。

 

J.S.バッハの装飾音については

さまざまな参考教材が出ていますが、

例えば、以下のものは

専門的でありながらも簡潔にまとめられていて

筆者も参考にしている一冊です。

 

◉ バッハの装飾音 著 : ウォールター・エマリ  訳 : 東川 清一 / 音楽之友社

 

 

 

 

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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