記事の信頼性
筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、
修士号(音楽)を取得しています。
また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。
■資金があまりない場合の勉強の続け方
♬ 特待生奨学金が獲れそうなレベルの大学院を受験する
早速生々しい内容ですが、
今通っている音大の大学院ではどうも特待生入学できそうにない場合は、
というのも選択肢の一つです。
学校にもよりますが、
返済不要の特待生奨学金には
30%〜50%免除してもらえる場合や
最優秀で入学した場合は「全額免除」になるケースもあります。
多くの場合、
入学年だけに適用されるので
2年目にも特待生奨学金が必要な場合は
1年次の実技試験で良い成績をおさめなければいけません。
また、これは「学費のみ」に適応される学校がほとんどですので
「入学金」や「施設費」などは別に請求される可能性があり、
要項を良く確認する必要があります。
ただ、意外と現実味のある方法ではあります。
私はいくつかの学校で教えた経験がありますが、
学校が変わるということは
環境がガラリと変わりますし、
学生の雰囲気もまったく異なります。
新たな環境を求めている方は検討してみてもいいかもしれません。
実際にこのようなやり方で勉強を続けている学生は
一定数いるのです。
♬ 「ディプロマ」のような、実技集中コースを受験する
◉ 科目等履修
ご自身の通っている学校や興味のある学校に
このようなコースがあるか調べてみましょう。
カリキュラム次第では
実技レッスンの受講を中心に勉強できるコースです。
大学院の修士課程などに比べると
安価な学費に設定されていることがほとんど。
良くあるケースが、
管弦打楽器専攻の方などが
「修士号はいらないけど、プロオケの入団試験のためにもう少しレッスンを受けたい」
という目的で入学するというもの。
もちろん、ピアノ科の受験生もたくさんいます。
修士課程では
隣接科目の単位をとったり、論文を書いたりと、
修了までのハードルが高い。
勉強もできますが、研究するのが大学院です。
一方、
「ディプロマ」「科目等履修」などの場合は
目的に合わせて特化した勉強をすることができますので
各自のライフスタイルによっては
修士課程に入るよりも
充実した勉強がより安価で可能になるでしょう。
♬ 1〜2年間学費を貯めながら、その期間で音楽の基礎を再構築する
これは遠回りのように思えるかもしれませんが、
意外とオススメです。
1〜2年間学費を貯めている期間を利用して
音楽の基礎を徹底的に再構築します。
そして、
いざ受験になったら
ギリギリではなくある程度の余裕を持って
試験をパスして欲しいと思います。
そうすると、
学校に入ってからより充実した勉強ができますし、
引っ張ってもらえますから。
長い人生で見れば
さらに上を目指すために踏ん張る1〜2年間というのは
決して無駄な期間ではありません。
♬ 個人レッスンをしてくれる、優れたピアニストの門を叩く
「学校へ入って学ぶ」
ということにこだわらないのであれば
というのも方法の一つです。
よく、音楽家のプロフィールで
「◯◯音楽大学を卒業後、◯◯氏に師事。」
などという文言を見かけますが、
まさにこの例は、
いったん音大を出た後に再度学校へ入らないで
個人的に音楽家の門を叩いたケースでしょう。
レッスン代についてぶっちゃけますが、
音大教授クラスだと
最低でも「ワンレッスン 1万円〜(1時間程度)」
この辺りからであり、
「ワンレッスン 3万円」という先生も知っています。
それに、音大教授はすでに演奏活動をリタイアしてしまっている場合も多いですが、
現役の演奏家に頼むとなると
音大教授よりも、もっと値段が張るといったケースもあるでしょう。
そういった意味では、
学校へ入るよりも金銭的に高くつく可能性がゼロではありません。
そもそもですが、
演奏活動で忙しいことを理由に
レッスンを受けつけてもらえなかったり、
レッスンの回数などもコンスタントに入れてもらえない可能性があります。
いちばん最初の段階で
その辺りの話し合いが必要になってくるでしょう。
♬ ヨーロッパ圏の「学費無料の大学院」を受験する
これ、見落としていませんか?
ヨーロッパ圏の「学費無料の大学院」、実は結構たくさんあります。
(学生共済費など、一部の必要な支払いはあります。)
日本とは大きな違いですよね。
私自身が現役で教えている身なので
「この学校がオススメです」
などと同業他校の学校名を挙げて紹介することはできませんが…。
ただ、調べればすぐに出てきますので
ぜひ一度サーチしてみてください。
日本の私立に2年間通うことを考えれば
現地での滞在生活費などを踏まえても
安く済む可能性は充分にあります。
実際に、
奨学金を借りて日本の学部で学んでいた母子家庭の学生で
ヨーロッパ圏の大学院へ留学し
修士号を取得してきた例も知っています。
むしろ問題は
入学するまでの段階にあると言えます。
◉ 入学までの段階で、交通費ほかの経費もある程度必要になってくること
など、
やはり「日本で勉強を続けるのと異なった面での大変さ」は伴います。
その辺りをどう判断するかによりますね。
♬ 「音楽祭」「マスタークラス」で勉強する
これについては、
という記事で解説していますので
参考にしてください。
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