例えば、以下の3つの点を修正しようと思っているとします。
①速いパッセージのときに指を高くあげすぎるクセを修正したい
②演奏中に、気づくと身体が前傾になりすぎるクセを修正したい
③演奏中に呼吸を止めてしまうクセを修正したい
②演奏中に、気づくと身体が前傾になりすぎるクセを修正したい
③演奏中に呼吸を止めてしまうクセを修正したい
こういったときに、
①〜③の全てを一度に克服しようとしていませんか?
実は、
これらの注意点を身体に覚えさせるときに
効果的な練習方法というのは、
「1つずつ克服していく方法」
なのです。
一方、1つの項目を完全に克服するまで
次へいかないわけではありません。
つまり、
①のみを意識して数回練習する。
次は①のことは忘れてしまって、
②のことだけを意識して数回練習する。
そして次は②のことも忘れてしまって
③のことだけを意識して数回練習する。
次は①のことは忘れてしまって、
②のことだけを意識して数回練習する。
そして次は②のことも忘れてしまって
③のことだけを意識して数回練習する。
これを「皿回し」のように
何度も何度も回していきます。
そうすると、
気づいたときには
①〜③の全てが克服された状態で
つながっているのです。
人間は一度にたくさんのことには集中できません。
「一点集中」すべきなのです。
この練習方法のポイントは、
次の修正点に取り組むときには、
「その前の修正点のことを一旦忘れてしまう」
ということ。
頭では忘れてしまっても
身体が少しだけ覚えているので、
この練習を何度も皿回ししていくことで
いつの間にか全てがつながるというわけなのです。
皿回しによる練習方法は
今回取り上げた、
「修正したい技術を身体に覚えさせるとき」
のみではなく、
「譜読みをするとき」
にも効果的に取り入れられます。
これについては以前に記事にしていますので、
以下のリンクよりご覧ください。
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