【ピアノ】「同じ強さ」「同じ高さ」の音でも音色は異なる

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本記事では、
「譜読み」や「演奏解釈」での重要項目のうち、
「同じ強さ」「同じ高さ」の音における音色について
話題にしています。
…と言葉で聞いても、どういうことか分からないですよね。
譜例を用意しています。

 

記事の信頼性


 

筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、

修士号(音楽)を取得しています。

また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。

 

 

譜例を見てください。

①〜③まで、

「同じ強さ」「同じ高さ」

そして、「同じ長さ」の音です。

しかし、どれも出てくる音色は異なります。

 

①は、

「non ped.(ノンペダル)」で演奏し、指で音価分を伸ばしている例です。

ノンペダルなので

ダンパーペダルを踏むことによる響きが加わりません。

したがって、ドライなサウンドが得られます。

 

(再掲)

②は、

ダンパーペダルを踏み、なおかつ、指で音価分を伸ばしている例です。

①の状態に、ペダルを踏むことによる響きが加わります。

したがって、ウエットなサウンドが得られます。

 

③は、

指では音を切ってしまい、ダンパーペダルで音を伸ばしている例です。

①や②に比べると、

空間性のあるサウンドが得られます。

 

【補足】
ちなみに、
③では音自体は伸びていますが
この連続で音をつなげていっても
出てくるサウンドはレガートには聴こえません。
レガートを得るためには
指でもレガートに肉薄しなければならないのです。
レガートにとって、ペダルはあくまでも補佐的なものです。

 

こういった音色のニュアンスまで読み取るのが「譜読み」です。

楽曲によっては

「作曲家自身によるペダル指示」

が書かれていない場合もありますが、

その場合は、

ペダルを使うかどうかまで含めて

演奏者の演奏解釈の問題になるわけです。

求めている音色によって使い分ける必要があります。

 

つまり、

「譜読み」か「演奏解釈」のどちらかにとっては

絶対に必要になるのが

本記事の内容ということです。

 

音色は「音域」によっても異なってきますし、

「弱音」の場合なども含めれば

さらに多くの考慮が必要になるでしょう。

 

演奏者に必要なのは、

「音の高さ」や「リズム」のみを読み取って満足するのではなく

「音色」という観点でも楽曲にアプローチをする姿勢です。

 

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