【ピアノ】同音を反復するときに、何でもかんでもスタッカートにしない

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ピアノという楽器の特性上、
同音を反復するときにスタッカートにしてしまいがちですが、
これには注意が必要です。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第8番 K.310 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、45-49小節)

ここでの右手で演奏する音を見てみると

同じ音を反復するところが

何箇所もありますね。

 

こういったときに気をつけるべきなのは

「同音を反復するときに、何でもかんでもスタッカートにしない」

ということ。

 

ピアノという楽器の特性上、

音を打鍵したら

ある程度のところまで鍵盤を上げないと

同じ音は再打鍵できません。

だからこそ、高速同音連打などはやりにくいわけですよね。

この特性があるからなのか

同音を反復するときに

とにかくスタッカートにしてしまう演奏が

多いように感じます。

 

場面的に、スタッカートにしてしまってもいいのか

それともテヌートでダーダーと弾いていったほうがいいのか

こういったことを必ず考えるようにしましょう。

 

(再掲)

この譜例でいえば、

軽いメロディではありませんし

スタッカートにしてしまうのは疑問です。

付点のリズムを活かすためにも

付点8分音符を「8分音符+16分休符」にする程度としておき、

特に4分音符が短くなってしまうのには

注意したほうがいいでしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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