「連桁(れんこう)」とは、
8分音符よりも細かい、いわゆる「旗」のついている音符が連続するときに
それらの旗をつなぐ太い横線のこと。
作曲家はときおり、
連桁を意図的に分断します。
例えば、以下の例のように。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、35-36小節)
36小節目アタマのような、
拍子とは関係のない
途中部分での連桁の分断は
たいてい、フレージングの切れ目を示しています。
この譜例の部分には
スラーも書かれているので、
仮に分断されていなくてもフレージングは読み取れます。
一方、分断されていることで
譜面から伝わる情報がより説明的になっていて
「フレージングを改めてほしい」という意図が
さらに強く伝わってくることに注目すべき。
実際の楽曲の中には
このような意図的な分断がよく見られるので、
見落としたり軽視したりせずに
譜読みをしていきましょう。
譜読みにおける楽曲を読み解くヒントという意味では
ほんとうに大きな目印と言っても
過言ではありません。
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