「今取り組んでいる楽曲で “出したい音(色)” 」
を想像してみてください。
「モーツァルトの緩徐楽章のフォルテ」
だったら、
「柔らかく丸い音や、深くひびくフォルテ」
かもしれません。
「プロコフィエフのフォルテ」
だったら
「モーツァルトよりは立ち上がりの鋭いフォルテ」
かもしれません。
演奏者によってある程度の差があるでしょう。
つまり、
「表現したいこと」
がはっきりすると
「それを表現するために必要なテクニック」
がみえてきます。
そして、それを身につける。
これが「テクニックをまなぶ望ましい手順」です。
というのも
大事なテクニックの一つということです。
「出したい音(色)をピアノで出す」ために必要なのは、
「出したい音(色)を自分の中で鳴らせるようになる」ために必要なのは、
そして、
これが欠かせません。
「作曲の基礎技法」(シェーンベルク 著)にも
このような重要な一文があります。
(以下、太字斜体部分が引用 p.127より)
これはつまり、
「出したい音(色)を自分の中で鳴らすこと」
これにほかなりません。
出したい音(色)を自分の中で鳴らし、その音をつかみにいくのです。
これは「演奏家」「作曲家」共通の
音楽にとって最も重要な部分。
演奏家は、
自分の中に聴こえない音は出せません。
仮に一回だけ出せたとしても
再現性がなく
本番で同じことはできません。
作曲家は、
自分の中に聴こえない音は書けません。
「こういう音が欲しい」
と自分の中で鳴るからこそ、
「ではここではこのようなリズムや音色を使って・・」
などといったように
表現と結びついてくるのです。
まとめます。
「出したい音(色)を自分の中で鳴らせるようになるために、上記のようなことを勉強する」
「テクニックとは “メカニック面” だけでなく、”出したい音(色)を出す” ということも含まれる」
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