【ピアノ】なぜ、打鍵速度が大事なのか

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同じくらいのダイナミクスの弱音であっても
音色に差が出てくるのは
なぜなのか。
ピアノの構造にも触れながら解説します。

 

以前より、

特に中級者以上の方へ向けて

以下のようなことを書いてきました。

「音の大きい小さいだけで音楽をコントロールせず、音色にも気を配ること」

 

つまり、

「打鍵角度」や「打鍵速度」の重要性を

強調しているのです。

今回は「打鍵速度」の重要性について補足します。

 

打鍵をすると  

ハンマーが動いて弦を打つことで音が出ます。

このときにポイントとなるのは、

「ハンマーが弦に接している時間が短いほどきらびやかな音になり、長いほどやわらかい音になる」

ということ。

これがとても大事なポイントです。

 

打鍵速度が速いと

ハンマーが弦にあたるスピードも速くなります。

「力が強くなる」ではなく、

「スピードが速くなる」という部分に注意。

ある程度の反発があるので

とうぜん、

ハンマーが弦に接している時間も短くなります。

したがって、きらびやかな音になる。

 

一方、

打鍵速度が遅いと

ハンマーが弦にあたるスピードも遅くなります。

「力が弱くなる」ではなく、

「スピードが遅くなる」という部分に注意。

反発が弱いので

とうぜん、

ハンマーが弦に接している時間も長くなります。

したがって、柔らかい音になる。

 

アクションの構造上、

鍵盤を下ろしたままにしている状態であっても

結局、ハンマーは弦から離れます。

したがって、

ハンマーが弦に接している時間に関しては

「長くなる」「短くなる」と言っても

時間的に言えばわずかなもの。

しかし、そのわずかの違いが

ピアノの音色へ与える影響としては

“わずかではないもの” なのです。

それを、打鍵速度でコントロールできる。

 

同じくらいの大きさの弱音であっても

音色に差が出てくるのは

こういったところに理由があるということを踏まえたうえで

打鍵速度に関しても意識していけるとベター。

そうすれば、

より上のレヴェルを目指すことができます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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