■弾きたい曲があまりにも難しい場合の選択肢 3選
選択肢① 小技をフル活用して長い目で見て練習する
「小技」というのは多岐に渡りますが、
例えば「運指」です。
仮に、リスト「ラ・カンパネラ」が弾きたいとします。
あの楽曲は右手の技術が難しさのひとつですが、
実は
「上段に書いてあっても左手で弾けてしまう音」
はたくさんあります。
こういった工夫をたくさん取り入れて難易度を下げていく。
意外に右手で弾かずに済むところは多いのです。
他の楽曲でも
「難易度を下げるためにできること」
これを徹底的に考えてみましょう。
とうぜん「運指」以外にもさまざまな視点で。
「少しでも演奏を楽にしながら、長い目で見て挑戦していく」
これが「弾きたい曲があまりにも難しい場合の選択肢①」です。
選択肢② 曲の一部だけを抜粋して楽曲をつなぐ
これは、楽曲によってやりやすい場合とそうでない場合があります。
例えば、
ショパン「エチュード op.10-3(別れの曲)」の場合は、
「難しい中間部」を省略し、
「有名な穏やかなテーマ」だけを演奏することが考えられます。
実は、
再現部分のテーマだけを演奏して「アンコールピース」にするのは、
プロのピアニストでもときどきやっていることです。
ほんらい「部分省略」というのは
しないほうが作曲家の意図に反しないのは言うまでもありませんが、
どうしても弾きたい曲がある場合は
ケースバイケースで検討してみるのもアリ。
演奏会での持ち時間の関係上、
「10分以内におさめないといけない」
などといった理由で抜粋することもありますよね。
独学の方でもおこなえるように、
「できる限り音楽的につなぐ部分抜粋の仕方」
について記事にしました。
【ピアノ】演奏会のために〜できる限り音楽的につなぐ部分抜粋方法〜
選択肢③ 簡易編曲版の楽譜で練習する
「バイエルで弾ける名曲シリーズ」
などもよく見かけますが、
「簡易編曲版の楽譜で練習する」
というのも選択肢のひとつでしょう。
もし、取り組みたい楽曲のアレンジスコアが販売されていない場合は、
クラウドソーシングのサイトで依頼してみるのも一案です。
さまざまなタイプのアレンジャーが登録しているので、
実績などを見て信頼できそうな方を選んで
「1案件(1曲)単位」から依頼してみましょう。
アレンジャーさんによっては
「ピアノレッスンを一回受ける程度の金額」
で依頼受付をしている方もいますし、
それでオーダーメイドが出来上がると思えば
リーズナブルと言えるかもしれません。
一方、
「クラウドソーシング」に登録されている
アレンジャーさんのレヴェルは
言ってしまえばピンキリです。
その方の実績なども見ながら、
最終的には自身の判断で
発注しなければいけないこわさはあります。
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