【ピアノ】あえてテンポを動かさないことによる表現

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テンポを動かしてロマンティックに歌うことだけが表現ではありません。
今回は、
「あえてテンポを動かさないことによる表現」
について考えてみましょう。

 

大きくロマン派以降の作品においては、

一般的に

テンポを自由に伸び縮みさせて演奏したほうが

音楽的だと言われることが多いですよね。

 

一方、それも結局は表現内容によるのです。

例えば、

「オルゴールの雰囲気」を出したい箇所があるならば、

アゴーギクをつけすぎずに

淡々と弾いたほうが

イメージに近いサウンドが得られるでしょう。

オルゴールという楽器は

その構造上、

余程凝った作りのものでない限り

淡々と鳴り刻んでいくものだからです。

それに、強弱も出にくい楽器。

 

例えば、

ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」の40小節目〜

のような箇所は

オルゴールのイメージが浮かびますね。

 

更なる例として、

TV番組「スーパーピアノレッスン フランス音楽の光彩」

の中で語られていた内容を挙げましょう。

ドビュッシー「子供の領分 4.雪が踊っている」

のレッスンで

ミシェル・ベロフは以下のような指導をしていました。

「モノトーンの世界。テンポは動かさないで。夢から覚めてしまう。」(抜粋)

あえてテンポを動かさないことによる表現

を狙っているのです。

 

「夢」であっても

ショパン「子守歌 Op.57」などは

もっとアゴーギクがついても問題ないでしょう。

「雪が踊っている」における「異空間的な夢」に対して、

「夢」自体の意味合いが根本的に異なるからです。

 

「動かすから音楽的」

というわけではなく、

「動かさないから音楽的」

というわけでもありません。

◉ 作曲家が表現してほしいと思っているであろう内容
◉ 楽譜を読み取った結果、自分の意思で表現したいと思った内容

がそれぞれあり、

それらのためにベストな方針を選択するからこそ

音楽的な演奏になるのです。

 


 

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