【ピアノ】自然なテンポ変化とは?

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本記事は、
【ピアノ】テンポを上手く動かすために
という記事の補足的内容。
本記事単体でもご覧いただけます。

 

上記の記事の中で、

「テンポを唐突に遅くしたり唐突に速くしたりするのは、明確な意図がない限り避けるべき」

と書きました。

 

「唐突な変化」「唐突ではない変化」

とはどういったことなのかをイメージするには

以下の例を思い出してみてください。

 

【例1】ブランコ

 

ブランコは

いちばん下へつく瞬間にもっともスピードが出て、

いちばん高い位置ではもっともスピードがゆるんでいます。

いちばん高い位置から徐々に加速していく。

これは重力の自然現象に沿っています。

どこかの一箇所で

唐突に止まったりするわけではありません。

 

【例2】バウンドするボール

 

空気がしっかり入っているボールを硬い地面へ叩きつけると、

徐々にバウンド量が少なくなっていき、止まります。

これも自然現象に沿っています。

 

【例3】グラスのワイン

 

グラスに入ったワインを回すとき、

外側から回そうとすると勢いがついてきて、

中心が回ったら

もうあまり動かそうとせずに内側を軽く回そうとするだけで

その後も回転が続きます。

これも自然現象に沿っています。

急に回転させようと思ってもムリ。

白いジャケットが赤くなるだけです。

 

【例4】セミのひぐらしの鳴き方

 

セミのひぐらしの鳴き方は

ものすごくなめらかに絶妙なテンポ変化をします。

これも自然現象に沿っています。

「セミのひぐらしの鳴き方はピアノの師匠になる」

とさえ思うほどです。

 

【例5】車の急ブレーキ

 

自然現象に反するのは、

例えば「車の急ブレーキ」。

もし沿っているのであれば

あんなにカラダがつんのめるはずはありません。

 

まとめ

 

繰り返しますが、

「テンポを唐突に遅くしたり唐突に速くしたりするのは、明確な意図がない限り避けるべき」

これは超重要。

そのほうが演奏者のカラダもラクですね。

 

「集中しない」という意味ではないのですが、

どんな曲の演奏でも

自分をどんどんラクな方向へもっていけるようになるのが理想。

本Webメディアでも記事にしている、

「解釈の基礎」「呼吸」「脱力」など

さまざま要素が身についてくると

カラダにとってラクな演奏は実現できます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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