注 : 本記事で譜例を取り上げている作品は
パブリックドメインになっている作品です。
出版社が独自につけたアーティキュレーションなど
権利に関わる部分は一切表示しておりません。
譜例はFinaleで作成したものです。
■ちょっとマイナーな発表会映えする曲 「3選」
♬ グリーグ「抒情小品集 より 家路 Op.62-6」
この楽曲は、腰をすえれば「ツェルニー30番程度」から挑戦できるでしょう。
演奏時間は2分半〜3分程度。
「急-緩-急」の形式がとられています。
中間部に「美しいカンタービレ」を含んだのちに
勢いよく楽曲をしめくくりますので、
発表会映えする典型的な構成をもつ楽曲。
傑作として知られているにも関わらず、
ピアノ学習者の間ではあまり取り上げられない印象です。
サイズがコンパクトなので、アンコールピースなどにもオススメ。
楽譜はこちらから購入できます。
◉ グリーグピアノ名曲集 (2) 全音ピアノライブラリー 全音楽譜出版社
♬ デュラン「ワルツ」
全音ピアノピースでも出ている楽曲ですので、
ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
全音ピアノピースの難易度表では「Cランク」となっています。
やはり、「ツェルニー30番程度」から挑戦できます。
演奏時間は4分〜5分程度。
多少曲尺がありますので、テンポによって演奏時間に幅がでます。
手の動きからすると非常になじみやすい楽曲ですが、
「華やかさ」を持っており、
「同じくらいの難易度による楽曲の中ではとりわけ発表会映えする楽曲」
となっています。
楽譜はこちらから購入できます。
◉ ピアノピースー099 ワルツ/デュラン 全音楽譜出版社
♬ ヤナーチェク「ピアノ・ソナタ 1905年10月1日 第1楽章」
これは、ちょっと難しい。
全音ピアノピースの難易度で例えるなら「E程度」でしょう。
第1楽章の演奏時間は6分程度。
隠れた傑作です。
人間の「死」がテーマに描かれている(それも目の前で起きたチェコ人の射殺)、
とても重く暗い作品ですが、
「内容の深さ」と「演奏効果」の両面でみると、
発表会で関心を寄せられる楽曲となるでしょう。
「お国柄の出るレパートリー」を増やしたいと思っている方にもオススメ。
楽譜はこちらから購入できます。
◉ ヤナーチェク ピアノ作品集 (zen-on piano library) 全音楽譜出版社
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