注 : 本記事で譜例を取り上げている作品は
パブリックドメインになっている作品です。
出版社が独自につけたアーティキュレーションなど
権利に関わる部分は一切表示しておりません。
|譜例はFinaleで作成したものです。
記事の信頼性
筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、
修士号(音楽)を取得しています。
また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。
■初中級者のために:ちょっとマイナーなラヴェル入門オススメ曲
♬ ラヴェルに入門するなら、絶対この2択!
「前奏曲(1913) ホ短調」
「メヌエット嬰ハ短調 M.42」
これら2作品の他に
ラヴェルの作品の中で取り組みやすいものとすれば、
「ボロディン風に」
「シャブリエ風に」
「ハイドンの名によるメヌエット」
などが挙げられるでしょう。
しかし、この4曲に比べて
「前奏曲(1913) ホ短調」と「メヌエット嬰ハ短調 M.42」は
「圧倒的にコンパクトで、どちらも曲尺が1分前後」
という特徴を持っているため
よりラヴェル入門に適しています。
それでいて
音楽的には非常に充実している名曲です。
本記事では、
「メヌエット嬰ハ短調 M.42」について
紹介していきます。
♬ メヌエット嬰ハ短調 M.42
ラヴェルの死後に出版されたと言われている作品です。
(アウフタクトを1小節分としない場合)全体でたった23小節しかなく、
演奏時間は約1分と非常にシンプル。
「A-B-C」という単純な形式で、Cにクライマックスがきます。
曲尺が短いので
非常に練習しやすいのが嬉しいですね。
その短い演奏時間の中に
「ブロックコードと言われるヴォイシング」
などをはじめ、
ラヴェルの作風が強くあらわれています。
「メロディの単純な変奏」
などといった、古典的な作風も盛り込まれており、
とても聴きやすい作品です。
テンポも中庸なので
しっかりと指遣いを決めて丁寧に譜読みをしていけば
初中級者でも
挑戦することができるでしょう。
「ピティナ ピアノチャンネル PTNA」に公式で参考演奏がアップされています。
◉ ラヴェル/メヌエット嬰ハ短調 M.42/pf.佐野隆哉
楽譜は以下のものを使うといいでしょう。
◉ ピアノ 楽譜 ラヴェル | メヌエット 嬰ハ短調 | Menuet en ut diese mineur (1904)
出版社: Salabert サラベール
|
どんな作曲家に入門する場合でも、
「それをきちんとレパートリーにできるか」
という点は問題になります。
しかし、
それさえ突破できれば
作曲家のもっと高度な楽曲へ挑戦していく土台にもなるわけです。
「メヌエット嬰ハ短調 M.42」が
あなたのラヴェル入門のきっかけになりますように。
♬ 練習のショートアドバイス
音楽的な内容については、
ワンポイントレッスン記事を出しています。
取り組むことになった方は
あわせて練習の参考にしてください。
【30秒で学べる】ラヴェル「メヌエット 嬰ハ短調 M.42」ワンポイントレッスン
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