【ピアノ:初見演奏】音大の「初見」の授業内容を公開

本記事では、「音楽大学の初見の授業でおこなわれていること」を一部ご紹介しています。
私自身の経験はもちろん、知人の音楽関係者などにも取材した内容となっています。
単純に「読み物」としてもお楽しみください。

 

音楽大学には科目として「初見法」のクラスがあります。

学校によっては、

各専攻の学生が自身の楽器でおこなえるように「単旋律」で実施するクラスもありますが、

作曲科やピアノ科の学生を対象にした「大譜表」で実施するクラスもあります。

興味がおありの方もいらっしゃると思いますので、

どんなことをやっているのかなどを少しだけご紹介いたします。

 

「初見法」というだけあって

「ピアノの初見演奏」以外にも様々な面から「初見」についてアプローチします。

例えば、ある日のクラスでは

「フランスの読譜用の教材(Manuel pratique pour l’études des clés など)」

を使用して、

リズムは関係なく羅列された音符を滑らかに声に出して音読していきます。

もちろん、

ハ音記号が出てきたりと

オーケストラで使用される様々な楽器の初見読譜に対応できるような訓練をしていきます。

ソルフェージュの授業と共通点が多い内容でもあります。

 

また、実際にピアノで音を出しながら初見演奏をする日もあります。

大勢の学生とクラス担当教員の前で与えられた課題を元に初見演奏をし、

教員と生徒数名が感じたことを発言するという、

一種の公開オーディションのような緊張感あふれる内容です。

音楽大学の初見法の授業ではかなり細かなことまでを学習到達点としていますので、

「音が間違っていなくてもアーティキュレーションを1ついい加減に扱っただけでチェックが入る」

という厳しさもあります。

学生同士での「連弾での初見」もクラスに組み込まれたりと、

バラエティに富んだ練習課題となっています。

 

学期末にはもちろん、

初見演奏の実技試験が専攻別の演奏実技試験とは「別」に用意されていて、

数人の審査員の前でその時に出された数分の課題を初見で演奏します。

私の卒業した大学では

初見法のクラスはいくつか用意されていて、

学生は必ず、1つのクラスは単位をとらないといけないという決まりになっていました。

実は、初見法のクラスはプレッシャーも凄いですし、

「学期末の実技系の試験が1つ追加になる」

ということからも割と避けたいと思っている学生が多い。

そのために、

決まり通り1つのクラスをとり終えたら

別の初見法のクラスはとらないという学生もいたのです。

 

少し堅苦しい話になってしまいましたが、

皆さんの初見練習は誰かに審査されるわけではないですから、

是非前向きに初見演奏の練習に取り組んでいただきたいと思います。


 

初見の練習をすると多くの恩恵が受けられます。

1. 初見能力が上がると「暗譜能力」も上がる
2. 初見能力が上がると「演奏能力」も上がる
3. 初見能力が上がると「譜読みの速さ」に直結

 

楽器をやったことのない方が他人の演奏を聴いた時は

「初見の能力=その人のピアノの実力」

だと思ってしまう傾向があります。

実際にそういった一面もいなめなくもないのですが、

非常にもったいないともいえます。

こういった意味でも、「初見能力が上がることによるメリット」はあるはずです。

 

もし初見を強化したい、という方は以下の書籍を参考にしてみてください。

練習問題を紹介しているわけではなく、

「練習していくときの方法」

について読みながら学べる内容となっています。

幅広いレベルの方が学べる内容になっています。

大人のための欲張りピアノ② 初見演奏がみるみる上達する練習法!

 

Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/-/e/B08MVMPNMT?ref_=pe_1206512_179741122

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