【ピアノ】「ため息」の音型を攻略しよう

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♬ 「ため息」の音型とは?

♬ 音楽的な演奏ポイントは?

 

こういった内容を解説しています。

 

■「ため息」の音型を知ろう

♬「ため息」の音型とは?

 

さまざまな定義がある音型ですが、

おおむね譜例のような音型だと思ってください。

音域や音程は仮のものです。

 

特徴は、大きく次の3点です。

◉ 下降する音型であること
◉ 大抵スラーでつながれて、ひとかたまりで演奏されること
◉ 連続して使用されるケースが多いこと

J.S.バッハなども多用していますし

近現代作品でも見られるので、

あらゆる時代の作品に登場すると言えます。

「ため息」というと

どことなく憂鬱な印象を受けますが、

もちろん明るい楽曲にも出てきます。

 

♬  音楽的な演奏ポイントは?

後ろの音のほうが軽くなるように

 

「ため息」の音型では

「前の音を弾いた余力で、後ろの音も触る」

こういった方法で演奏するとニュアンスが出ます。

つまり、

「後ろの音のほうが控えめに聴こえるようにバランスをつくる」

というのがポイントです。

 

作曲家によっては

ていねいにデクレッシェンドの松葉を書いてくれていますが、

もし書いてなくても

このように演奏しましょう。

後ろの音のほうが大きくなってしまうと

尻もちをついたように聴こえてしまいます。

 

後ろの音が拍頭にくる場合

 

では、後ろの音が強拍の拍頭にくる場合はどうすればいいのでしょうか。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.570 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、125-129小節

 

基本的には「弱拍よりも強拍に重みが入るのが原則」ですが、

譜例で

「括弧付きデクレッシェンドの松葉」

を書き込んだ箇所は例外です。

「ため息」の音型ですね。

このように強拍にフレーズ終わりの音が来る場合には

譜例のようなニュアンスをつけて演奏した方が音楽的です。

 

もちろん、

このニュアンスは「ため息の音型のためのもの」であり、

もう片方の手で弾く表現は釣られずに

独立している必要があります。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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