椅子が高すぎると、
演奏をするときに
身体の重さの大部分が腕にかかってきてしまう。
腕が疲れてしまい、上半身の姿勢にも悪影響があります。
椅子が低すぎると、
力が肘から抜けてしまう。
フォルテで大きな音を出すべきときに
「動作ばかりが大きくて音量はあまり出ていない」
というケースが見受けられますが、
これはたいてい、
力が肘から抜けてしまっているために起こっています。
ちなみに、
割合的には
椅子が高すぎる学習者のほうが
圧倒的に多いように感じます。
真っ先にやらないといけないことは、
椅子の高さを下げること
と言っても、過言ではないでしょう。
演奏者の座高や上腕の長さが影響してくる部分なので
万人に共通する椅子の高さはありませんが、
おおよその目安としては
「鍵盤へ自然に手を置いたとき、前腕と鍵盤が水平になる程度」
とされています。
「若いピアニストへの手紙 技術をみがき作品を深く理解するために」
ジャン・ファシナ 著/江原郊子、栗原詩子 訳(音楽之友社)
という書籍では、
椅子の高さについて
わかりやすく簡潔でありながらも
良質な内容で紹介されています。
著名音楽家絶賛!ピアノ練習参考書「若いピアニストへの手紙」レビュー
という記事を参考にしてください。
ちなみに、この書籍では
「低めの位置」に座ることが推奨されていますが、
本記事で扱ったような「低すぎる位置」とは異なります。
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