【ピアノ】単独レパートリーにもオススメの緩徐楽章 5選

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♫ 緩徐楽章から、単独レパートリーにオススメの作品を知りたい

♫ さまざまな時代の作品からのオススメを知りたい

♫ アンコールピースを探している

 

こういった希望にこたえます。

 

はじめに


 

意外と見落とされがちですが

ピアノソナタなどの緩徐楽章の中には

単独レパートリーにも最適な作品が多くあります。

今回はそれらの中より、おすすめ作品を5作品選びました。

古典派、ロマン派、近現代という幅広い時代の作品をチョイス。

難易度も、初中級〜上級まで網羅しました。

「発表会の楽曲選び」

「アンコールピース探し」

などにお役立てください。

■単独レパートリーにもオススメの緩徐楽章 5選

♫ モーツァルト「ピアノソナタ第9(8)番 K.311 (284c) 第2楽章」

 

この作品は、正直言って今回の中で一番のオススメ楽曲です。

比較的弾きやすい上に、本当に美しいロマンス。

曲尺は約5分ながら

「小さな変奏曲」のような形式になっていますので

飽きることなく最後まで聴けるように工夫されています。

 

2005年に放送されていた

「スーパーピアノレッスン モーツァルト編」

の初回放送で取り上げられたことでも知られるようになった楽曲です。

 

難易度についてですが、

ひとまずテクニック面だけで言えば

テンポがゆるやかなので

「ブルグミュラー25の練習曲 修了程度」から挑戦できます。

 

楽譜は「ヘンレ版」を使うといいでしょう。

一方、

「とりあえずもっと手軽に挑戦してみたい」

という方は、

ぷりんと楽譜で販売されている

「Hal Leonard 版」を手に入れるのもアリです。

全楽章が収載されています。

(URLをクリックしていただくと
「ぷりんと楽譜」の該当ページにリンクできます。)

» Sonata In D Major, K. 311(Wolfgang Amadeus Mozart)

 

♫ ベートーヴェン「ピアノソナタ第8番 悲愴 op.13 第2楽章」

 

言わずと知れた名曲。

「美しいメロディ」や「整った構成」を持つだけでなく

約5分という曲尺が

あらゆるシーンで使えるジャストサイズであるという点もポイントです。

 

難易度についてですが、

この楽曲についても

ひとまずテクニック面だけで言えば

「ブルグミュラー25の練習曲 修了程度」から挑戦できます。

「多声部の弾き分け」が曲頭から要求されるので

「聴かせたい音」と「響きに隠してもいい音」などといった

優先順位を考えながら練習していきましょう。

 

楽譜は「ヘンレ版」を使うといいでしょう。

一方、

やはり「とりあえずもっと手軽に挑戦してみたい」

という方は

ぷりんと楽譜で手に入れるのも選択肢のひとつです。

» ソナタ第8番「悲愴」 Op.13 第2楽章(Ludwig van Beethoven) 

 

♫ ショパン「ピアノソナタ第3番 op.58 第3楽章」

 

「天上の美しさを持つ音楽」とはこのような楽曲のことでしょうか。

うっとりするほど美しく、

「メロディライン」「和声」など

ショパンらしさも存分に出ている作品。

一方、

約9分と曲尺が長めなので

もし「アルコールに使いたい」という場合は演奏会を選ぶことになります。

最低でも1時間以上の演奏会でないと

アンコールで9分間というのは長すぎるからです。

 

曲想的な変化があまり起きずに9分間続くので、

「似たような繰り返しの箇所では変化をつける」

などといった、

聴衆を飽きさせないようにするための工夫が必要になるでしょう。

 

難易度についてですが、

「ツェルニー30番 修了程度」から挑戦できます。

「多声部の処理」などの難易度が上がってくるので

ここまで紹介した作品よりは

ハードルが上がります。

 

楽譜は「エキエル版」を使うといいでしょう。

国際コンクールでも標準の楽譜となっています。

◉ ショパン: ピアノ・ソナタ集/エキエル編(英語版)/ポーランド音楽出版社

 

 

 

 

 

 

♫ ラヴェル「ソナチネ M. 40 第2楽章」

 

この楽章は、

「メヌエット」という単曲としても知られ、

プロのピアニストも

アンコールピースで演奏していることが多い印象です。

ここまで紹介した作品とは大きく雰囲気が変わり

フランスの香りが漂います。

 

曲尺は約3分。

短い楽章ですので、

「ラヴェルに初めて取り組みたい」という方の

候補作品のひとつにもなるでしょう。

 

難易度についてですが、

「ツェルニー30番 修了程度」から挑戦できます。

「オクターブで演奏するメロディの間に、さらに音符が挟まっている和音」

も多く出てくるので

ツェルニー30番ではあまり求められないタイプの

「和音演奏の技術」が必要になります。

 

楽譜は「デュラン版」を使うといいでしょう。

また、デュラン版ではありませんが、

この楽曲も

ぷりんと楽譜で手に入れることは可能です。

原曲の楽譜を第2楽章のみで手に入れることができます。

» メヌエット 〜『ソナチネ』より(ラヴェル) 

 

♫ ラフマニノフ「ピアノソナタ第2番 Op.36  第2楽章 (1931年版)」

 

曲尺は約7分。

第3楽章との境に迷うかもしれませんが、

「3/4になる直前のフェルマータ」で終わらせると

単独の楽曲として演奏できます。

寂寥感に満ちた、深い感情を持つことができる楽章。

「雪が降っている暗く広い地。誰もいない中、一人歩いている」

などといったイメージが湧いてきます。

 

ドビュッシー「前奏曲集 第1集 より 雪の上の足跡」

との共通点を感じる楽曲です。

しかし、ラフマニノフのこの楽曲の方が

もっと感情的かつ、人間的です。

 

難易度についてですが、

「ツェルニー40番 修了程度」から挑戦できます。

「和音演奏」「多声処理」「速いパッセージ」

などをはじめとして

数多くのテクニックが出てくるので

今回の5選の中では一番難易度が高い作品だと言えるでしょう。

 

楽譜は「ブージー・アンド・ホークス」を使うといいでしょう。

ほとんどの学習者が使用する定番楽譜です。

◉ 日本語ライセンス版 ラフマニノフ : ピアノ作品集 第5巻 ソナタ集

 

 

 

 

 

 


 

本記事は以上です。

もし、他の楽章にも挑戦できるくらいの余裕がある場合には

是非「全楽章」を練習してみましょう。

【ピアノ】ソナタを全楽章まなぶべき理由

という記事を参考にしてください。

 


 

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