【ピアノ】ソナタを全楽章まなぶべき理由

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本記事では
多楽章からなるソナタなどの楽曲において
全楽章まなぶべき理由を解説しています。

 

多楽章制のソナタから

ひとつの楽章だけを抜き出して学ぶケースは多く見られます。

例えば、

「月光ソナタの第1楽章だけを練習する」

「悲愴ソナタの第2楽章だけを練習する」

もちろん、これでも構わないのですが、

もし、他の楽章にも挑戦できるくらいの

力がついてきた場合には

是非「全楽章」を練習してみましょう。

 

ソナタにおける各楽章は

意図を持って位置付けられています。

例えば、悲愴ソナタの第2楽章は

明らかに前後の楽章との「対比」も意図されています。

また、少し踏み込んだ話をすると、

「変イ長調」の第2楽章は

他の楽章とどのような調性関係になっているのか考えて調べることも

作品を理解する上で欠かせません。

 

作品によっては

第1楽章で出てきたテーマが第3楽章で再登場したりと

分かりやすい形で関連しているものもあります。

 

これらはほんの一例ですが、

いずれにしても

全楽章の学習を通して

楽章同士の関連性や結びつきを調べていくようにしましょう。

そうすることで、

(悲愴)第2楽章との対比を活かすためにも、
第3楽章のロンドは
思っていたよりも
テンポを前向きに設定したほうがバランスがとれるな

などと、

他の楽章の表現面にまで考えが及ぶのです。

 

まとめると、

ソナタを全楽章学ぶべき理由は

「全楽章をまなぶことで各楽章同士の関連性がわかり、その結果、演奏解釈などの表現面にまで影響が及ぶから」

となります。

 

音源を聴いてみるだけでなく

実際に弾いてみることで見えてくる要素が多いというのは

すでに感じたことがあるはず。

 

独学をしていくにあたっては

頭の片隅に入れておくと

将来の伸びに確実に直結してきます。

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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