記事の信頼性
筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、
修士号(音楽)を取得しています。
また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。
■楽曲の開始部分で注意すべきこと
♬ 休符から楽曲が始まっている場合
具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
J.S.バッハ「インヴェンション第1番 BWV772」
譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)
この項目でお伝えしたいのは、
この楽曲のように
「休符から楽曲が始まっている場合」
のことです。
譜例では、
1小節1拍目は「完全な無音」ということになります。(左手にも音がありませんので。)
このようにスタートする楽曲での注意事項は
これに限ります。
「最初の休符をしっかりと感じる」
ということです。
当たり前のことを言っているようですが、
これがいい加減になってしまっている演奏は非常に多い。
なぜ、イチ!の拍感覚が大事なのか分かりますか?
曲頭は、その楽曲の拍子やテンポを決定して伝える大事な部分だからです。
拍の感覚が曖昧になってしまうと、
こういった大事な要素が分かりにくくなり
ダラダラと始まったように聴こえてしまいます。
♬ 長い音価の音符で楽曲が始まっている場合
曲頭が「両手ともに長い音価で始まっている楽曲」は多くありますね。
例えば、
ベートーヴェン「ピアノソナタ第23番 熱情 ヘ短調 op.57 第2楽章」
など。
こういった楽曲で注意すべきことは、
やはり「テンポ設定」についてです。
「両手ともに長い音価」の箇所というのは
刻む音符が存在しないので
テンポがいい加減になってしまいがち。
それに、弾きやすいのでどんどんと先へ行ってしまうのです。
しかし、その後に動き出してからのことを考えておかなくてはいけません。
動き出してからいきなりテンポが遅くなったりすると
音楽的ではありませんよね。
留意すべきポイントとしては、
② 曲頭を弾き始める時に体内でのカウントを決して忘れない
この2点です。
「終わり良ければ全て良し」
などといっている場合ではありません。
始まり良くて終わりも良ければ、
それに越したことはありませんよね。
楽曲の始まりにも意識を向けて
演奏内容を総合的にレベルアップさせましょう。
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