♬ 武満徹のピアノ作品を弾いてみたい
♬ 無調音楽ではなく、親しみやすくて易しい作品の中から知りたい
このような希望をお持ちの方へ向けて書きました。
■「武満徹」入門オススメ曲(ブルグミュラー修了程度)
♬ 武満徹に入門するなら、絶対コレ!
「こどものためのピアノ小品」
この作品に限ります。
「こどものためのピアノ小品」は、
「第2曲 : 雲」
の2曲からなっている小曲集です。
武満はいわゆる「現代音楽」がメインフィールドの作曲家ですので
なかなか近寄りがたく感じてしまっていた方も
いらっしゃるはずです。
一方、この作品は
1979年から放送されたNHK教育テレビ「ピアノのおけいこ」
のために作曲されたというだけあり、(作曲は1978年)
とても親しみやすい中に深みもある素晴らしい小品となっています。
「こどものための」
というタイトルはついているものの
ピアニストが好んで取り上げることもありますし、
大人の学習者にとっても良いレパートリーとなるでしょう。
2曲合わせても、演奏時間「約2分半程度」とシンプル。
◉ 内容がシンプルで、難易度的に演奏しやすい
◉ シンプルながらも音楽的なので、あらゆるシーンで使える一生モノのレパートリーになる
この3点が揃った、
「武満徹入門 & レパートリー形成」に最適な作品です。
楽譜は「日本ショット」から発売されています。
「こどものためのピアノ小品」の第1曲、第2曲に加え、
武満が1948年に作曲した初期のピアノ作品「ロマンス」も
あわせて収録されています。
◉ SJ1123 武満徹:こどものためのピアノ小品とロマンス 出版社: 日本ショット
「日本人で最も偉大な作曲家の一人」
と言われている武満徹の作品は
絶対に知っておかなくてはいけません。
まずは上記の作品を学んでみることで
武満が作曲した他のピアノ作品へ入っていくきっかけにもなるでしょう。
「こどものためのピアノ小品」が
あなたの武満徹入門のきっかけになりますように。
♬ 練習のショートアドバイス
◉ テンポ変化の指示が多く出てくるので、それぞれどれくらいテンポをゆるめるのが適切かをよく考えること
◉ ゆるめたテンポを戻す時に、音楽が止まらず流れるように注意すること
◉ 易しめの作品にしてはアーティキュレーションやダイナミクスの松葉が細かく書かれているので、
武満のこだわりをよく読み取ること
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