【ピアノ】ピールオフの演奏ポイント

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本記事では、
頻出の音楽表現の一つである「ピールオフ」をテーマに
立体的な演奏をするコツをお伝えしています。

 

記事の信頼性


 

筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、

修士号(音楽)を取得しています。

また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。

 

 

「ピールオフ」とは

英語「peel off」(句動詞)

「はがす」という意味です。

 

音楽では、

主にジャズの分野でよく使用される用語で

「伸びている音から伴奏が枝分かれしてくる表現」

のことを言います。

例えば、譜例のような表現。

長く伸びるメロディの一部から、

枝分かれしてくるように伴奏がこぼれてきていますよね。

この様子が「はがれるよう」であるので

「ピールオフの表現」と言われるのです。

 

演奏ポイントは大きく2つあります。

① 長く伸びる音を、打鍵した後もずっと聴き続ける
② 伴奏の出始めの音は、かなり小さくから

ピールオフにおいて大事なのは、

長く伸びている音のほうです。

こちらが主役で、動いているほうが伴奏です。

人間の耳はどうしても動いている音のほうを聴きがちですから

ダイナミクスを注意深くコントロールしなければいけません。

 

例えば、全体のダイナミクスが mf だとします。

その場合、

「メロディの伸びる音を f

伴奏を mp 

として演奏するくらいの気持ちで

ようやくバランスがとれます。

全体として mf の領域に聴こえてくればいいのです。

mf だからといって

全部の音を mf にしてしまったら

立体的な演奏にはなりません。

 

(再掲)

さらに言えば、

伴奏の出始めの音は mp より

もっと小さくから始めてもいいくらいです。

要するに、

この譜例の場合は

「ドーーーーーーー」

というメロディに聴こえて欲しいのであって、

「ド シ ラ ソ ファ ミ レ ド」

というメロディに聴こえてしまうことを避けたいのです。

そのためにも

打鍵し終わったメロディの音をずっと聴き続ける。

そうすることで

他の出てくる音とのバランスをとることができます。

ピアノは減衰楽器なので

長く伸びる音を持続することはできません。

ですから、

「骨太な音で弾いておいて、かつ、その音を聴き続ける」

このようにするしかないのです。

 


 

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