【ピアノ】「唯一」を見つけるのは、有益な学習方法

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目の前の楽曲の演奏解釈はもちろん
その楽曲の作曲家自身や
作品そのものへの理解を深める
きっかけになるであろう学習方法を
解説します。

 

【ピアノ】学習方法:「はじめて」に類似した内容への目の光らせ方

という記事では、

「はじめて」というのは

歴史はもちろん、知識的なことを学ぶうえで

絶対に外せない部分だからこそ

楽曲の学習や書籍での学習で重視すべきだと書きました。

 

「はじめて」に加えて

同じくらい重要なのは、「唯一」です。

 

書籍を読む際もそうですが、

取り組んでいる楽曲について調べるときに

「唯一」に関する情報を

「その楽曲の中で」そして「作曲家のそのジャンルの中で」

見つけるように目を光らせます。

例えば、

モーツァルト「ピアノソナタ第8番 K.310 第1楽章」

を例に挙げるとすると、

◉ その楽曲の中で〈唯一〉
展開部の中間では、この楽曲で唯一、ffpp が出てくる
◉ 作曲家のそのジャンルの中で〈唯一〉
モーツァルトのピアノソナタの中では、唯一の Allegro maestoso

 

「唯一」は、言葉通り「ひとつのみのこと」についてですが、

それに加えて

「ふたつのみのこと」を見つけてみるのもいいでしょう。

例えば、

◉ その楽曲の中で〈ふたつのみ〉
この楽曲の中で calando は2箇所のみ出てくる
◉ 作曲家のそのジャンルの中で〈ふたつのみ〉
この楽曲はモーツァルトのピアノソナタの中で
2曲しかない短調の作品のうちのひとつ

 

〈唯一〉や〈ふたつのみ〉を知るのが

なぜ重要なのかというと、

知ることで

その楽曲の立ち位置が見えてくるからです。

 

特定の記号や音楽標語が

その楽曲で多用されていないのはなぜなのか。

特定の記号や音楽標語が

作曲家のそのジャンルの中で多用されていないのはなぜなのか。

 

こういったことを考えることで、

楽曲の演奏解釈はもちろん

作曲家自身や作品そのものへの理解を深める参考になります。

もちろん、

記号や音楽標語以外の

〈唯一〉〈ふたつのみ〉を見つけても構いません。

 

知識的なことだと思って軽視せずに

意識して目を光らせてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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