【ピアノ】細かいパッセージの意味の探り方

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細かいパッセージが出てきたときに
その意味するものを予測する方法、
これについて解説します。

 

やり方はシンプル。

各拍頭の音に目をつけてください。

たいてい、

「和音」や「軸となるメロディ」が浮き彫りになります。

 

いくつか例を見てみましょう。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第17番 テンペスト ニ短調 op.31-2 第3楽章」

譜例(PD作品、Finaleで作成、381-384小節)

丸印に注目してください。

382小節目は小節を2分したポイント、

383小節目は各拍頭の音、

これらを合わせると

「減七の和音(ディミニッシュ・セブンス・コード)」

になっていることが分かります。

 

特に、各拍頭の音は認識されやすいので

383小節目のパッセージを聴いたときに

減七の和音の響きを感じるわけです。

仮にタイミングが1音ずつ横にずれると

和声の印象も大きく変わって聴こえます。

 

もう一例見てみましょう。

 

ショパン「エチュード op.10-4」

譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)

丸印に注目してください。

各拍頭の音を取り出していくと

軸となるメロディが浮き彫りになる例。

これが見抜けると

軸となる音同士のバランス

を考えるきっかけをつくれます。

 

複雑なものになると

各拍頭の音に

手がかりがないパッセージもありますが、

かなり多くの細かなパッセージは

このやり方で理解できるでしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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