やり方はシンプル。
各拍頭の音に目をつけてください。
たいてい、
「和音」や「軸となるメロディ」が浮き彫りになります。
いくつか例を見てみましょう。
ベートーヴェン「ピアノソナタ第17番 テンペスト ニ短調 op.31-2 第3楽章」
譜例(PD作品、Finaleで作成、381-384小節)
丸印に注目してください。
382小節目は小節を2分したポイント、
383小節目は各拍頭の音、
これらを合わせると
「減七の和音(ディミニッシュ・セブンス・コード)」
になっていることが分かります。
特に、各拍頭の音は認識されやすいので
383小節目のパッセージを聴いたときに
減七の和音の響きを感じるわけです。
仮にタイミングが1音ずつ横にずれると
和声の印象も大きく変わって聴こえます。
もう一例見てみましょう。
譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)
丸印に注目してください。
各拍頭の音を取り出していくと
軸となるメロディが浮き彫りになる例。
これが見抜けると
軸となる音同士のバランス
を考えるきっかけをつくれます。
複雑なものになると
各拍頭の音に
手がかりがないパッセージもありますが、
かなり多くの細かなパッセージは
このやり方で理解できるでしょう。
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