注 : 本記事で譜例を取り上げている作品は
パブリックドメインになっている作品です。
出版社が独自につけたアーティキュレーションなど
権利に関わる部分は一切表示しておりません。
譜例はFinaleで作成したものです。
私自身、メトロノームでの練習には賛否両論で
必ずしも推奨しているわけではありませんが、
使い方さえ工夫すれば
効果的に取り入れられるケースもあると考えています。
今回は、メトロノームのオススメ使用方法を3つご紹介します。
メトロノームのオススメ使用方法① 〜リズム重視のところで〜
「裏打ちのリズム」が伴奏に採られていたりと、
明らかにリズムを重視している箇所では使用して練習してみるメリットがあります。
ポイントは、
クセがつく前、
つまり「譜読みの早い段階の練習」に
一度おこなっておくということです。
メトロノームのオススメ使用方法② 〜音価が変わる伴奏で〜
一つ例を挙げます。
ショパン「ピアノソナタ第3番 第4楽章 より 3箇所抜粋」の譜例を見てください。
楽曲が進むにつれて「左手の伴奏の音価」がどんどんと変わっていきます。
このように「伴奏の細かさがどんどん変わっていく楽曲」
では、メトロノームを使用してみる時期があってもいいでしょう。
「ショパンでメトロノーム!?」
などと思わないでください。
ここで言っているのは、
伴奏の音価が変わってもテンポをキープできる感覚を知った上で
最終的には機械的な演奏を離れるための準備練習のことです。
伴奏の音価が細かくなると
途端にテンポが遅くなってしまったりするケースが多いので、
いったんリズムを整理するためにメトロノームを活用するということです。
最終的にはこれを「体内のカウント」でおこなえるところを目指します。
メトロノームのオススメ使用方法③ 〜決まった数字をひと単位に〜
この項目は特にオススメです。
私自身も取り入れている方法です。
テンポを上げていく練習の際に、
「4」や「5」など、決まった数字をひと単位として上げていくのです。
こうすることによって、
「ちょっと速いな」という段階に達した時に、
「先ほどあげた分だけ元に戻す」
といったことが可能になり、
適当に上げ下げするよりもずっと練習を管理しやすくなります。
また、テンポを上げていくという練習段階では、
「記録がとれる」ということも重要ですので、
決まった数字をひと単位として上げていく方法をとることに
大きな意味があります。
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