「meno mosso(今までより遅く)」
と書かれている場合は
そこからテンポを落とします。
このときに注意すべきなのは
「主テンポがどれくらいの速さなのかを意識しておく」
ということ。
例えば、
◉ ♩=120の曲で meno mosso になる場合(主テンポは♩=120)
◉ ♩=80の曲で、途中♩=120になった後 meno mosso になる場合(主テンポは♩=80)
◉ ♩=80の曲で、途中♩=120になった後 meno mosso になる場合(主テンポは♩=80)
これらでは
meno mossoの意味合いがまったく異なります。
同じように♩=120からテンポを下げるにも関わらず。
後者の場合は、
meno mossoになった結果、
それが♩=80よりも速いのか遅いのかによって
全体の構成が変わってくるということ。
作曲家がテンポに関して
♩=○○などと
具体的な数字を示してくれていればいいのですが、
必ずしもそれがあるとは限りません。
(あっても、議論の的になるテンポ指示は見られますが…。)
Allegroなどとだけ書かれている場合も多い。
その場合でも
「おおよそどれくらいのテンポなのか」
ということを
数値で想定しておくといいでしょう。
このようにすることで
meno mossoに対して
その楽曲全体の中でどのような意味を持たせるのかを
決めやすくなります。
「più mosso(今までより速く)」
の場合も同様で
「主テンポがどれくらいの速さなのか」
ということを念頭において
楽曲全体を演出しましょう。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント