「モーツァルトがしょっちゅう使う、定番のロングトリル」
と言って、
思い出すものはありませんか。
以下の譜例のようなトリルは
お決まりと言っていいほど出てきますね。
譜例(PD作品、Finaleで作成、25-26小節)
このように1小節まるまるトリルをして
コーダやコデッタへ入っていくのは、
このソナタだけでなく、
モーツァルトの鍵盤音楽では定番中の定番。
ハーフと言うと
1/2ペダルのことのみを指す場合もありますが、
3/4、1/2、1/4などのあらゆるものの総称として
ハーフペダルと呼ぶ分類もあるので、
本記事ではそれにならって
1/4ペダルのことも「ハーフペダル」と呼んでいます。
(再掲)
譜例のような定番の
「ロングトリル + アルベルティバス」
のところでは、
1/4ペダルを使うといいでしょう。
ノンペダルで弾くやり方も聴かれますが
それだと、ややドライすぎる印象。
また、フルペダルだと
響きがグワングワンになってしまい、
軽快さも失われてしまう。
そこで、1/2か1/4のハーフペダルを検討するわけですが、
ノンペダルよりもややウェットになる1/4ペダルを
おすすめしたいと思います。
とうぜん、
◉ 前後でどのようにペダルを使っているのか
などといった条件によって、
定番のロングトリルでも
ペダリングの工夫や変更が必要になることは
ゼロではありません。
前後のバランスから問題なければ
本記事で解説したような解釈を
検討してみてください。
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