【ピアノ】指先の点感覚の磨き方

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「指先の細い点で鍵盤をとらえる」
という指導を目や耳にすることもあると思いますが、
この感覚というのは
具体的にどのようなものなのでしょうか。
その感覚の磨き方も含めて解説します。

 

「ピアノ演奏おぼえがき」 著 : ハンス・カン  訳 : 城 房枝  / 音楽之友社

という書籍に

以下のような文章があります。

(以下、抜粋)
点感覚とは、圧力、重量、打鍵、衝撃などのエネルギーがすべて集中する、
指先の感覚のことである。
これは “引っ張る感覚”のように、指先の全面にわたるものではない。
この感覚は、張りのある旋律を作り出す上での支点になるものである。
“引っ張る感覚” とは、
指を手の内側に引き込むようにして、ピアノから音を引き出すような感覚をいう。
すなわち突くような動作ではなく、どんな不快な雑音を出してもいけない。
”引っ張る” 速さがデュナーミクを決める。
(抜粋終わり)

 

とうぜん、このテクニックだけで

すべてをまかなうわけではありません。

しかし、

指先に針でとらえたような

細く集中された点を意識することで、

指先の感覚が鋭くなり

ラクに美しい響きをつくることができるのは確かです。

 

「熱いものに触れてしまったときの指先の感覚」

と説明されることもありますが、

もっと演奏に結びつけやすい感覚の磨き方があります。

「画鋲をコルクのようなものに押し込む感覚」

これをイメージしてみましょう。

 

コルクのような

ある程度の硬さと弾力性があるものに

画鋲を押し込むときというのは、

わずかながら指圧が必要です。

適度に指圧をするのだけれども

コルクに入っていくのは、ごく細い針の部分。

これを一度やってみると

指先で点をとらえるという感覚が良くわかるんです。

 

やってみるのがいちばんですが、

画鋲もコルクも家にない場合は

とりあえず想像してみてください。

 

◉ ピアノ演奏おぼえがき 著 : ハンス・カン  訳 : 城 房枝  / 音楽之友社

 

 

 

 

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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