ハノンはいつから始める?【おすすめの時期と始め方まで解説】

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♬ ハノンが気になっているけど、いつから始めればいいんだろう?

♬ 始める時期によってデメリットはあるのかな?

♬ おすすめの始め方や手順ってあるのかな?

 

こういった疑問に答えます。

 

■ハノンはいつから始めるのがおすすめ?

はじめに

 

日本のピアノ教育で非常にメジャーとなっているハノン。

習いに行っている方は

ある段階に来たら先生から与えられるかもしれません。

一方、独学の方は

いつから始めればいいのか、

今の自分にはまだ早くないのか、

急ぎすぎて失敗しないのか、

さまざまなことが気になっていると思います。

 

そこで今回は、

ハノンに入門したいと思っている方にとって

知りたいことが全て詰まっている記事を書きました。

 

おすすめの時期

 

まず、結論です。

ハノンを始めるおすすめの時期は、以下の通りです。

【最短】「ブルグミュラー25の練習曲」導入時
【標準】「ツェルニー30番」導入時 

これらの教材を使っていない方は

同じくらいの難易度の作品だと思ってください。

具体的には、

【最短】全音ピアノピースの難易度Bがまだ厳しいレヴェル
【標準】全音ピアノピースの難易度Bであれば弾けるレヴェル

これらを目安にしましょう。

 

このおすすめの時期が意味することは、

「バイエル(および同程度の曲集)に取り組んでいる段階ではまだ使わない方がいい」

ということです。

理由については次の項目で解説します。

また、

独学の方におすすめできる最短の時期は

「ブルグミュラー25の練習曲」導入時

ではあるのですが、

その場合は

アドヴァイスしてくれるピアノ仲間がいる場合に限った方がベターです。

 

■ハノンを始める時期で注意すべきこと3選

 

♬ 時期が早すぎると悪いクセがつく可能性大
♬ 時期が遅すぎると基本的奏法に抜けが出る可能性もある
♬ 同時に使用する教材とのバランスが大事

時期が早すぎると悪いクセがつく可能性大

 

先ほど、

「バイエルに取り組んでいる段階ではまだ使わない方がいい」

と書きました。

ハノンを始める時期が早すぎると

悪いクセがつく可能性は高くなります。

 

バイエルに取り組んでいる段階というのは

指をベタっと伸ばしていたり

腕をガチガチにして弾いていたりと

まだきちんとした奏法で弾いていないことも多く、

この段階でのハノンの使用はおすすめできません。

なぜかというと、

ハノンは基本的に「音型の徹底的な反復練習」から成り立っているからです。

「同じ内容を繰り返す」ということは

「悪い癖がつく可能性も高い」ということです。

たとえ独学で

奏法の改善が見込まれるかはわからなくても

もう少しピアノに慣れてからの方が懸命でしょう。

 

時期が遅すぎると基本的奏法に抜けが出る可能性もある

 

ハノンというのは

「トレモロ」「トリル」「スケール」「半音階」「アルペジオ」

「3度」「6度」「オクターブ」「同音連打」「5本の指の平均的な基礎練習」

等が網羅されており、

各テクニックが項目ごとに

こんなに徹底管理されている教本は数少ないのです。

したがって、

実際の楽曲で出てきた内容だけで練習していると

練習回数が少なくなってしまうテクニックを

ハノンで強化することができます。

テクニックというのは

表現したいものがあってこそではありますが、

「出てきたときや使いたいときにいつでも使える」

というのは大事な部分なのです。

 

音大生の中には

「いまだにハノンを一度も使ったことがない」

という方もいましたが、

その段階になる前に

一度は通っておくべきだと考えています。

 

同時に使用する教材とのバランスが大事

 

「似たようなことは同時に複数やらず、絞る」

これが上達の秘訣です。

一点集中的な考え方ですね。

ハノンをはじめる時期に

同時に似たような趣向の曲集、

例えば、

「ピッシュナ」「コルトー」「べレンス」などを

使用している場合は

教材を再検討してみる必要があります。

 

■失敗しないハノンの始め方

 

「失敗しないハノンの始め方」

それはいたってシンプルなものです。

「全部無視して、まず1番だけやる。入門時のハノンはそれだけに徹する」

もちろん、

新鮮味は大切なので飽きたら先に進んでも構いません。

 

「リズム練習」をはじめとして

第1番のみをさまざまなやり方で丁寧に練習することが

最初の段階としては重要です。

なぜかというと、

ハノンというのは

少なくとも1〜20番までは他の番号も

似たようなことをやっているだけだからです。

つまり、

第1番で練習方法を色々試しておけば

他の番号の練習の仕方もわかってしまうということです。

 

それに、

ハノンの後半部は

学習者の手の大きさなどによって

体感難易度が大きく変わるので

まずは第1番から始めるのが

どんなレベル、どんな年齢の方にとっても

スムーズに導入できるポイントになります。

そうすることで

慣れないうちから曲集後半のオクターブの練習をやって手を痛めたりなど

「失敗したハノン導入」になる可能性も避けることができます。

おおむねではありますが、

曲集の構成自体が

前半部分でレベルアップしてから後半部分に進むと

うまくいくように楽曲配列されています。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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