スケールやアルペジオなどの練習は
やみくもに取り組んでも
さほど意味はありません。
目的をもってやることで
ある程度、それらのテクニックの練習になります。
一方、
筆者も取り入れてきた
少し視点を変えた使い方を提案してみたいと思います。
スケールやアルペジオそのものの練習というよりは
それは副次的な位置としておき、
タッチ習得のために使う教材として
取り入れてみるのはいかがでしょうか。
例えば、
レガート、スタッカート、ポルタメントなどにおける
指先の使い方を習得するとき。
これらの技術には
一言では言えないほど多種多様なテクニックが含まれています。
スタッカートで言えば、
◉ 手と指を使用したスタッカート
◉ 腕を使用したスタッカート
をはじめとし、
ダイナミクスの幅はもちろん
スタッカートを下につくるのか、
特殊な効果を狙って上に跳ね上げるように鍵盤を離すのか、
などといったさまざまなテクニックを含んでおり
それぞれ使いこなせるようにならないといけません。
そういった練習のときは
ハノンのスケールやアルペジオのような
譜読みが要らず
基本的な音型で練習できるエチュードを使うことに
意味があります。
最終的には高度な作品の中で使えるように
身に付けなくてはいけません。
しかし、こういったテクニックの習得には
学習に階段をかけてあげる必要があるので、
いくら表現とテクニックがひと続きだと言っても
基礎練習としては
難しすぎる作品でおこなうより効果的です。
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