フーガ、特に
J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集」のフーガを弾くときに
不安要素となるもののひとつが
「テンポ設定」ですよね。
「堂々と主題を弾き始めたけど、途中で細かな音符が出てきたら速すぎた」
などといったトラブルが起きて
汗をかいたことがあるかもしれません。
テンポ設定のコツは
「16分音符の部分をイメージしてから弾き始める」
ということです。
フーガにもよりますが、
たいてい、
「主題は長めの音価が中心、嬉遊部(きゆうぶ)などで16分音符が目立つ」
このように出来ている場合が多いのです。
したがって、
楽曲の始めに16分音符の部分をイメージしておけば
全体のテンポ設定を誤る可能性は減ります。
部分的に「32分音符」なども出てくるかも知れません。
しかし、
32分音符を基準にすると
カウントが細かくなりすぎてギクシャクします。
テンポ設定の基準としては
(多くのフーガでは)「16分音符」が適切です。
例外的な音価が多発するフーガに関しては、
上記でいう16分音符に準ずる音価、
つまり、
「その楽曲を全体でみた場合に、大振りすぎず、細かすぎずの音価」
を判断して
それを基準にすればOKです。
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