どんなことでも、
始めたばかりのときは新しいことを覚えてどんどん上達していきますが、
ある程度力がついてくると
伸び方がゆるやかになってきます。
今取り組んでいる曲はおおむね弾けるようになって
特に不満足な点はないのだけど、
力が積み重なっている気もしない、という状態。
こういった、
ある程度のレベルに達した方が
さらに伸びていくために必要なことは、
「こだわり」だと確信しています。
おおむね弾けるようになってから、
◉ 8分音符分の短い濁りだけど、ペダリングを改善できるかも
など、さらに良くなることを細かく考えてこだわる。
別の言い方をすれば、
「弾くことにやっとの状態ではとても意識していられないようなことに目を向け始める」
ということです。
わかりやすい例が「ワルシャワのショパンコンクール」。
以前にショパンコンクールの配信を聴いていて思ったことがあります。
どのコンテスタントも
非常に上手に演奏される。
その曲を「通して弾ける」という部分は
とっくにクリアしている方達です。
一方、
その中で演奏に差が出てきます。
その差とは、
◉ 音色(おんしょく)
◉ 間(ま)の自然さ
他多数、
いちばんの基礎的なことが済んだ後の内容。
決して、
◉ 暗譜ができているか
などでは
審査されていないはずです。
それは前提となっているからです。
繰り返しますが、
ある程度のレベルに達した方が
さらに伸びていくためには、
「こだわり」が必要。
その先をサポートしてくれる先人や教材などは
たくさん存在するので、
まずは自分の意識変化が必要でしょう。
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