ピアノに触れて間もない頃は、
「楽譜の読み方」から始まって
勉強すればするほど
出来ることも増えていきます。
しかし、
ある程度弾けるようになってきてからは
はっきりとした上達を感じにくいはずです。
「自分の実力に合った作品であれば、とりあえず楽譜通りに最後まで弾ける」
というハードルは
すでに超えているからです。
習いに行っているかたは
この辺りのレベルから
先生の言うことも抽象的な内容に変わってくるように感じることでしょう。
その段階からさらに上へ行くためには、
細かいことに徹底的にこだわるしかありません。
例えば、
◉ ペダリングを変えてみたら、音響が少しクリーンになった
◉ ていねいに分析し直してみたら、演奏に活かせるちょっとした発見があった
など。
要するに、
「 “もうこれでOK” と思って終わらせていたけれど、ちょっと心に引っかかっていた部分を再考し直す」
ということ。
少しでも良くなるのであれば
とりあえずトライしてみる。
出来ていない部分を出来るようにするということではなく、
それは当然のこととして
出来ている部分をもっとハイクオリティで出来るようにする。
これがポイントです。
言い換えれば、
「誰が聴いても良くなさが分かる部分(=直すと上達を感じやすい部分)」
だけをやっていても
中級までしか伸びないということ。
細かいことに徹底的にこだわり
それらの積み重ねで変わってくる部分こそ
現状で足りていない、上級への突破口です。
最後にひとつだけ、違う例え方をします。
食パンを焼いて、
「パン切り専用ナイフ」で切ってみてください。
とても美しい切り口になります。
しかし、
普通のナイフでギコギコやると
切り口が美しくない。雑なんです。
こういった、
「どちらでも食べられるけど、もっと美しく且つ美味しくいただける方法」
これを、ピアノ演奏でも探ってください。
繰り返しますが、
細かいことに徹底的にこだわることです。
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