日頃、音楽の話をしていると
「ショパン風」
などという
「~サウンド」とでも言われるような言葉を耳にしますね。
作曲家の作品には
その人物独自のハンコが押されているので
作品こそ変わっても
どことなく共通点を感じるもの。
しかし、
この固定イメージというのは
たいてい、その作曲家の中で最も有名な作品のイメージが
もとになっています。
例えば、
「ドビュッシーっぽさ」という言葉を耳にした場合、
ドビュッシーにあまり明るくなければ
「月の光」のイメージになってしまうのではないでしょうか。
それは、市販の「~風アレンジ」的な編曲のほとんどが
その作曲家の最有名ピアノ曲の音型を
そのまま引用したりしていることからも分かります。
一般的に、
そうしておいたほうが
~風だとユーザーに分かってもらいやすいのでしょう。
もっとも効果的な
「作曲家への固定イメージの外し方」があります。
特定の作曲家の最有名ピアノ曲が作曲された年代を調べて、
その時期から離れている年代に作曲されたピアノ曲を聴いてみてください。
そうすると、
自分のイメージがいかに四畳半となっていたのかに
気がつくと思います。
例えば、
ドビュッシーの最有名ピアノ曲「月の光」が作曲されたのは
1890年ごろであり
比較的初期の作品。
そこで、ピアノ曲の中でも後の年代に書かれた
「前奏曲集 第2集」を聴いてみる、
などといったやり方。
とにかく、
ピアノをやっている多くの方が
曲を知らなすぎるんです。
その作曲家のことを広く知って
「~サウンド」に対するイメージを
進化&深化させていきましょう。
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