ハノンは、無理矢理ぜんぶをこなすことに
意味があるわけではなく
自身の課題にあった練習課題を
チョイスしていくことが大切。
そんな中、筆者が必修だと思っているのは
「第42番 減七のアルペジオ」です。
譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)
このエチュードをやってみると気がつくと思いますが、
意外と弾きにくいですよね。
減七(ポピュラーでいう、ディミニッシュ)の分散和音では
白鍵と黒鍵の両方が含まれて凸凹していますし、
各指を開く必要があるので
力強く打鍵するのには練習が必要です。
そして、
どれかひとつの音が飛び出たりしないように気をつけながら
粒を揃えて練習していく必要があります。
そのハードルは、第1番などよりもずっと高い。
やるべき練習方法は、
「上記のことを気をつけながら、利き手でないほうの手だけで練習する」
というやり方。
これを、
「違和感なく」「力強く」「揃えて」
の三拍子揃って弾けるようになるまで
徹底的に片手練習してください。
これは、
筆者自身が学生の時に実技の先生から与えられて
ひたすらやった記憶のある練習内容です。
減七のアルペジオは
時代を問わずあらゆる作品に出てくるので
いつでも対応できるようにしておく必要があります。
それに、
何よりもこのエチュードでは
徹底的にやった場合に限り
弾く力そのものの大きな底上げになります。
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