記事の信頼性
筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、
修士号(音楽)を取得しています。
また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。
■トレモロが速く弾けるようになる方法 4選
♬ 指をあげすぎない
まずは、最も基本的な事項から。
速い指の動きが求められる場面で
いちいち指を高く上げてしまうと
テンポを上げようとしたときにうまく上がらないばかりか
デコボコしてしまい音色もそろわないために
練習に行き詰まりがきてしまいます。
これを意識して練習しましょう。
詳しくは、
という記事を参考にしてください。
♬ 手や腕の熱くなる場所を意識して練習する
手や腕を硬直させていないかチェックすることは必要ですが、
それでもトレモロの練習を続けていると
使っている筋肉が熱くなってくると思います。
そこで必要になってくるのが、
ということです。
熱くなる場所は
結局のところ「その奏法で使う筋肉」ということです。
どんな基礎練習でも同様ですが、
これを必ず意識して練習してください。
何となく毎日ハノンを触ってたら勝手に上達してた、
何てことはあり得ません。
♬ 「ずらし練習」で頭を混乱させる
レベルアップのために欠かせないのは、
ということ。
似たようなことを繰り返すトレモロは、
極端な話、考え事をしていても弾けてしまいますよね。
頭が混乱すると簡単なことでもできなくなります。
それをできるようにすることで力がつきます。
というのも、
実際の楽曲においては単純ではない中で様々なテクニックを求められるからです。
具体的には、
を取り入れてみるといいでしょう。
以下の譜例は、
先ほどの譜例を音符ひとつ分だけずらしたものです。
あなたの練習しているトレモロの楽譜を
このようにずらしてみる。
そして、
頭が混乱を感じなくなるくらいまで弾きこんでみることで初めて前進します。
この練習、
正直なところ、
なんとなく取り入れるリズム練習よりも余程大きな効果があります。
♬ 前後関係が許せば、運指に「親指」を混ぜる
(再掲)
実際の楽曲の中では
トレモロに入る直前や直後の状況によって
使用できる運指が変わってきます。
しかし、もし前後関係が許せば
運指に「親指」を混ぜることで
トレモロの演奏速度はあっさりと上げられます。
親指が入ることで手の安定度が格段にアップするからです。
例えば譜例の左手ですが、
「54-2」 の連続で弾くよりも
親指を混ぜて「42-1」の連続で弾いた方が
圧倒的に速く弾けるはずです。
こういった運指の工夫を
前後関係を考慮しつつ取り入れてみてください。
トレモロは、
ベートーベンなどの古典派のソナタをはじめ
非常に多くの作品で登場する重要なテクニック。
本記事の内容を踏まえて練習に向かいましょう。
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トレモロの練習にも大いに効果を発揮するはずです。
あわせて参考にしてください。
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