■ハノンなどの基礎練習で気をつけるべきこと 6選 身体編
♬ 息を止めてしまっていないか?
「演奏中に呼吸を止めないこと」
まずこれだけは意識してほしいと思います。
どんなことでも改善するための第一歩は「意識すること」です。
呼吸を止めるのがクセになってしまっている方は
「タイマーをセットして、それが鳴った時に呼吸が止まっていないかチェックする」
などといったように、
”不意打ち” でチェックするのを定期的におこなうと良いでしょう。
ハノンなどの単純練習のときこそ起きがちだということを
強調しておきたいと思います。
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♬ 顔に力を入れてしまっていないか?
学生の頃、レッスンで以下のように注意されました。
「あなた、ものすごく怖い顔して弾いているよ」
このように伝えられると、
ハッとしたように姿勢を正したものです。
なぜか腕を回し始めたりもします。
無意識でそうなってしまっているということです。
必死になって単純練習をすると
実際の楽曲を弾いている時のような
身体の状態よりも硬直し
その影響が顔にまで出てきてしまいがち。
顔に力を入れても上達しません。
首が凝って、かつ、見た目にも悪影響がでるだけです。
必ず意識して改善しましょう。
♬ 首が前に出てしまっていないか
いわゆる「ストレートネック」になってしまっていると
せっかく出てくる音が美しくても
なんだかもったいないですよね。
施術してもらわないと直せない重度のものは別としても
単に姿勢が悪くなってしまっているのが原因の場合は
意識することで改善できます。
また、
姿勢が悪くなってしまっているというのは、
「座り方」に原因がある可能性もあります。
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♬ 食いしばっていないか?
これもあるあるです。
特に、同じようなことを反復練習する際に起きがちだと感じます。
昔、整体院の先生から以下のようなことを言われました。
「食いしばりがあるなら、ガムを噛みながら演奏するといい」
実際に試してみたのですが、
結論的にはこの方法はオススメできません。
両方で均等に噛むのはムリ。
そして、
片側だけで噛むというのは
身体のバランスが求められるピアノ演奏からすると
非常にアンバランスな行為です。
また、
「噛む」ということに少しでも神経を持っていかれるのはよくありません。
「暗譜して楽譜を見るのをやめるだけでも、自分の音をよく聴けるようになる」
というのとほとんど同じことで
たとえ食いしばりのためとはいえども
演奏に集中するための環境にガムは不要です。
何よりも、
本番ではガムは噛めないので本番に即した練習環境を作れません。
本番でそんなことをしたら、
「席を立とうか?」
と言われてしまいます。
同じようなことを考えている方がいたら
この方法はとらずに、
上記したように
タイマーでの ”不意打ちチェック” をするほうがベターでしょう。
♬ 肩を上げて前腕を固めてしまっていないか?
演奏する時には
前腕を固めたり、でしゃばらせるのではなく
「前腕が上腕の言いなりになっている状態」
これが理想です。
という記事にまとめてありますので
参考にしてください。
♬ 身体を振ってカウントをとってしまっていないか?
これのいちばんの問題は
「クセになってしまう」
ということ。
単純練習だとリズム自体は決まりきっているので
無意識のうちに身体でカウントをとり始めてしまいがち。
これがクセになると
実際の楽曲でも振ってしまったりするのです。
演奏として
そういった縦割りの音楽になってしまうことは問題ですし、
また、見た目へもいい影響を与えません。
率直に言えば
「素人臭く見える」
というのが問題です。
あなたの現在の演奏レベルに関わらず
誰もが本番では偉そうに座って堂々と演奏するべきです。
聴衆は視覚的にも演奏を聴くということを
常に心に留めておきましょう。
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