私が子供のときに
ピアノコンクールで審査員から受けた講評のうち、
印象に残っているものがあります。
その時の講評を下さったのは
ピアニスト2名及び、作曲家1名の計3名でした。
ピアニストの審査員方は
「テクニック寄りの講評」だったのですが、
作曲家の審査員は
「ブラームスらしいフォルテというものを考えたことはありますか?」
と講評を出されたのです。
今思えば、
作曲家の先生らしい素晴らしい観点だと感じます。
もちろん、
「ブラームスらしいフォルテ」に正解はありません。
10人いれば10通りの考え方があるはずです。
一方、少なくとも、
プロコフィエフの「サルカズム」を弾く時のような音色ではないのは
いうまでもありません。
「作曲家」によって、
また、
同じ作曲家でも「その作品のタイプ」によって、
フォルテを含め各種ダイナミクス記号のニュアンスを
考えていく習慣をつけましょう。
出したい音色が決まれば、
「では、どのように身体を使って音を出せばいいか」
といったように
後付けで必要なテクニックもみえてきます。
モーツァルトのダイナミクス記号については、
以下の記事を参考にしてください。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/-/e/B08MVMPNMT?ref_=pe_1206512_179741122
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