という記事では、
バロック~古典派までのたいていの装飾音では
書き譜にしておくことが原則で、
そうすることで失敗のリスクも回避できると
解説しました。
では、
アゴーギクが比較的大きく表現されている中で出てくる場合は
どうすればいいのでしょうか。
今回は「長く続くトリル」の場合を例にします。
失敗しないためにできることは
いたって単純。
トリルの終わりにきちんと意識を向けてください。
思い返してみてほしいのですが、
トリルで失敗するときって
たいてい、
その終わりで音が入りすぎて
つじつまが合わなくなってしまったりといったように
タイミングをつかめないのが原因ではないでしょうか。
そのようにして、
収束がギクシャクしてしまったり
焦って急に大きくなってしまったりと
何かしらの問題へつながってしまう。
トリルというのは
細かな動きを伴った
一種の反動を伴うテクニックです。
止めようと思ったときに
ムリヤリにバッと止めることができなくはありませんが、
何の事前意識もなしに
スムーズに美しく止めることは
なかなかできません。
だからこそ、
テンポをゆるめるわけではなくても
少し前から終わりを意識しておくことが
失敗しないためには欠かせない、
ということなのです。
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