【ピアノ】鍵盤で指立て伏せをしない

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音への影響がないと感覚的にはわかっていても
やってしまいがちなクセを
見直してみましょう。

 

ピアノの演奏では

そのアクションの構造上、

ハンマーが弦を打つスピードを決めるための動作を

打鍵が担います。

 

ピアノの内部には「バックチェック」という、

弦を打った後に戻ってきたハンマーをキャッチしてリバウンドを防止する部品があり、

打鍵直後には、バックチェックにハンマーがとらえられています。

 

つまり、

打鍵して鍵床についている段階(厳密には、もう少し前の段階)で

その音を変えるために我々にできることはなく、

もうペダリングなど別の内容に頼るしかありません。

 

ここでいちばん問題となるのは、

鍵盤の上で指立て伏せをしてしまうこと。

 

鍵床についている状態から

さらに力いっぱい押し込んでも

音は変わりません。

むしろ、次への動作へスムーズに移れなくなったり

手に負担をかけたりと

マイナス面はたくさんあります。

ちなみに、

この状態で鍵盤をこすったり、ねんりきを込めるのも

音へは影響を与えません。

 

感覚的にはわかっていても

やってしまいがちなので注意してみましょう。

 

とうぜん、必ず鍵盤から指を離さなくてはいけないわけではなく

打鍵後に鍵盤を下げたままにしておいたほうが

次に弾く音に対する手のポジションをとりやすい場合など、

打鍵状態を維持することは

必要に応じて取り入れていいわけです。

しかし、その場合も

必要でない力は捨てておきましょう。

 

余談ですが、

1996年に

「ポケットモンスター 赤・緑」

というゲームソフトが発売された当時、

ゲームボーイを使って遊んでいました。

ポケモンを捕まえるためにボールを投げた直後に

Aボタンを強く押し込むと捕まえやすくなるとか、

AボタンとBボタンを交互に連打すると捕まえやすくなるとか、

いろいろな噂がはびこりました。

 

これも、上記の打鍵後の押し込みやねんりきと似ていて、

効果がないことはわかっていても

気持ちの問題でやってしまうんですよね。

それとも、ほんとうに捕まえやすくなるように

プログラムされていたのでしょうか。

 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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