例えば、以下の3つの点を修正しようと思っているとしましょう。
① 速いパッセージのときに指を高くあげすぎるクセを修正したい
② 演奏中に気づくと身体が前傾になりすぎるクセを修正したい
③ 演奏中に呼吸を止めてしまうクセを修正したい
② 演奏中に気づくと身体が前傾になりすぎるクセを修正したい
③ 演奏中に呼吸を止めてしまうクセを修正したい
こういったときに、
①〜③のすべてを一度に克服しようとしていませんか?
実は、
これらの注意点を身体に覚えさせるときに
効果的な練習方法というのは、
ひとつずつ克服していく方法。
一方、ひとつの項目を完全に克服するまで
次へ行かないわけではありません。
具体的には、以下のように進めます。
①のみを意識して数回練習する。
次は①のことは忘れてしまって、
②のことだけを意識して数回練習する。
さらに次は②のことも忘れてしまって
③のことだけを意識して数回練習する。
次は①のことは忘れてしまって、
②のことだけを意識して数回練習する。
さらに次は②のことも忘れてしまって
③のことだけを意識して数回練習する。
これらを「皿回し」のように
何度も何度も回していく。
そうすると、
気づいたときには
①〜③のすべてが克服された状態で
つながっているんです。
人間は一度にたくさんのことには集中できません。
「一点集中」すべき。
この練習方法のポイントは、
次の修正点に取り組むときには、
「その前の修正点のことを、いったん忘れてしまう」
ということ。
頭では忘れてしまっても
身体が少しだけ覚えているので、
この練習を何度も皿回ししていくことで
いつの間にかすべてがつながるというわけです。
皿回しによる練習方法は
今回取り上げた、
「修正したい技術を身体に覚えさせるとき」
のみではなく、
「譜読みをするとき」
にも効果的に取り入れられます。
これについては以前に記事にしていますので、
以下のリンクよりご覧ください。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント