音楽が縦割りになってしまって流れが良くない演奏は
「音は弾けているのに、なんだか音楽的に聴こえない」
という問題の原因にあたる代表的なもの。
では、そのようになってしまう典型的な書法とは
どのようなものなのでしょうか。
具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、33-34小節)
この譜例のようなところでは
音楽が縦割りになってしまいがちです。
どうしてなのか想像つくでしょうか。
理由はシンプルで、
メロディが同じ音価で淡々と進んでいくからです。
ここでの伴奏のように
細かく動いている要素にも注意が必要ではありますが、
8分音符主体で動いているメロディには、特に要注意。
うっかり刻んでしまうと
音楽が縦割りになってしまいます。
縦割りにしないポイントは
◉ 細かなアーティキュレーションがありつつも、全体としては大きなフレーズでとる意識をもつ
◉ 音楽を横へ引っ張っていく意識をもって、1打1打に考えない
◉ 指にまかせすぎず、内的にもしっかりと歌いながら演奏する
◉ 音楽を横へ引っ張っていく意識をもって、1打1打に考えない
◉ 指にまかせすぎず、内的にもしっかりと歌いながら演奏する
この3点です。
音楽の流れの良くなさというのは
音自体が間違っているわけではないので
自分で気が付きにくいもの。
本記事のような例で
どういうところが問題になりやすいのかを
知っておくことは
決してムダにならないでしょう。
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