【ピアノ】なぜ、作曲家の自作自演を完全な指標としてはいけないのか

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作曲家の自作自演とは
ほどほどに付き合わなければいけません。
詳しくは、本記事をご覧ください。

 

クラシックの作曲家の中には

同時に優れたピアニストでもあった人物がいて、

その中でも何人かの演奏は

音源で聴くことができます。

 

資料としては非常に貴重なものなのですが、

こういった自作自演は

参考にする程度でとどめておくべき。

完全信頼するのはおすすめできません。

 

「その作品を作曲した本人による自作自演」

というのは

価値も信頼度も圧倒的なものがあり、

仮にその演奏が練習不足だったとしても

ほんとうに素晴らしく演奏する他者の演奏よりも

見方によっては良いものと言えてしまいますね。

 

だからこそ

我々は完全信頼して

隅から隅までマネしてしまったりするわけですが、

それをやってしまったら

その作品の価値は

限りなく低くなってしまいます。

ある意味、他人には超えられない作曲家自身の演奏を

最高の位置に置いてしまうことになるので

そこでその作品の歴史は

事実上終わってしまうんです。

 

「再現芸術」とも言えるクラシックの作品が

長い年月を経てからも演奏され続けているのは、

終わりがないことに意味があるから。

終わりがないことに意味があるものを

終わらせてしまうんです。

 

極端な言い方をすると、

作品に対する新しい価値を見いだす必要性を

作曲家の自作自演が奪ってしまうということ。

 

資料としての価値は心から認めますが、

ほどほどに付き合うべきでしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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