【ピアノ】なぜ「革命のエチュード」のはじめの左手は弾きやすいのか

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名曲に出てくる速いパッセージを例に挙げて、
「音楽表現とテクニックとの結びつき」
について学習しましょう。

 

ショパン「革命のエチュード」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)

譜例で示した「革命のエチュード」のはじめの左手は

見た目よりも弾きやすいパッセージになっています。

 

この弾きやすさの秘密は

使われている音自体の単純さにもありますが、

もっと注目すべきなのは

1拍ごとに書かれているアクセント。

 

これらのアクセントが書かれていることで

テクニック的に以下のようなメリットがあります。


拍を感じながら弾くことになるので、体内のカウントが安定する

4音ひとかたまりで着地していくので、手の運用も安定する

アクセントの音をしっかり弾き、残りの3音はその動きの中で ”ついでに” 弾くので、
全部が全部を一生懸命弾かなくなる

 

これらのような理由で

弾きやすくもあるわけです。

逆に言うと、

ショパンが書き遺したこれらのアクセントを

見落としたり、軽視したりすると

弾きにくいうえに

音楽自体も変わってしまうということ。

 

原則として

作曲家がアクセントを書いていない限り

各拍ごとにそれを入れるべきではありませんが、

考え方自体は応用する方法があります。

これについては、

【ピアノ】重要でない音を手抜きすれば、速い速度で弾ける

という記事で解説しているので

あわせてご覧ください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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