「どの指を使えばいいのか分からない」「運指記号の通りに弾けない」という声をよく耳にします。
今回は、初心者の方が効率的に運指を習得するためのポイントをお伝えします。
実践的なアプローチ
1. 信頼できる教材選び
良質な教材を選ぶことが重要です。しっかりと運指が明記された教材を使用することで、正しい運指の基礎が身につきます。
・初心者向けの教材は、学習段階に適した運指が注意深く設定されている
・基本的な運指パターンを自然に身につけることができる
・無理のない指の動きを学べる
2. 段階的な学習
教材に書かれた運指を忠実に実践しながら、徐々に曲数をこなしていくことで、自然と運指感覚が身についていきます。
3. 身体の使い方への注意
運指がうまくいかない場合、多くは手や腕、肩に余計な力が入っていることが原因です。リラックスした状態で練習することを心がけましょう。
初心者が運指に強くなるためには、とりあえず書かれている通りの運指で弾くに限ります。
初心者が演奏する作品は、その学習段階も加味して運指がしっかりと設定されているものがほとんどなので、まずはその通りに弾いてください。
前提として、運指がしっかりと書かれている教材を使用しましょう。
あらゆる楽曲の中には、無理のあるような運指が書かれているものもゼロではありませんが、基本的にその心配は不要です。
というのも、初心者が演奏する教材は、運指が複雑になったり何パターンも考えられるような部分はほとんど出てこなくて、ある程度、適切な運指がしぼられるからです。
初心者用教材において書かれている運指がとれない場合は、運指の問題ではなく、手、腕、肩などに変な力が入っているなど、別のところに原因がある可能性の方が高いくらいでしょう。
書かれている通りの運指で弾く練習をして、それで楽曲数をこなしていけば、どういったときにどういった運指を使うのがいいのか大体のパターンや傾向が分かってきます。
初心者のうちは、これで十分な学習です。
筆者も、少なくとも初心者の段階においては、運指について特別な学習をした記憶はありません。
「書かれている運指」という良質な教材を頼りに曲数をこなしていったら、いつの間にか運指に鋭くなっていただけです。
教室に通っている方は、指導者から運指を補足してもらうこともあるでしょう。
その場合は、「楽譜に書かれている運指+指導者から補足してもらった運指」をまずは忠実に守ってみてください。
まとめ
・信頼できる教材を選ぶ
・書かれている運指を忠実に守る
・無理のない身体の使い方を意識する
・多くの曲を練習することで感覚を養う
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