【ピアノ】似たような音型では運指を統一すべきとはどういうことか

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以前からたびたび触れているように、
似たような音型では
できる限り運指を統一しておくと
混乱が生じないため
暗譜がスムーズにこなせます。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.570 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、27-28小節)

いくつかの版には

上側の運指の要所が書かれています。

しかし、

各小節とも同じ音型だということを考えると、

下側の運指のように

運指のパターンも同じ形でとることで

暗譜がしやすくなります。

 

ここで注意しなければいけないのは、

弾きやすさや音色の観点。

いくら各小節が同じ音型でも

黒鍵の出てき方などによっては

同じ運指を使うと

弾きにくかったり

音色面で問題が生じるケースもでてきます。

上記譜例に書かれた運指も

正直、弾きやすさだけでいうならば

上の運指に軍配が上がります。

 

そこで筆者が推奨する折り合いの付け方は、

以下のようなもの。

同じような音型が出てきたときは
運指のパターンも統一して試してみる。
やりにくいところがある場合は、
暗譜のしやすさとどちらをとるかを
てんびんにかける。
その際、甲乙つけがたいのであれば
暗譜のしやすさを優先して様子を見る。

このようにするといいでしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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