【ピアノ】オクターブメロディのバランスは餡子かどうかで判断

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オクターブで奏でられるメロディの場合、
上下のラインのバランスが重要。
今回は、
オクターブの間にハーモニーが挟まっているケースについて
演奏注意点を解説します。

 

【ピアノ】基礎:各声部同士のバランスのとり方

という記事で書いたように、

オクターブにおけるメロディは

上下のラインのどちらを強調するかによって

出てくるサウンドが変わります。

基本的には演奏者の解釈に任されています。

 

一方、オクターブメロディでも

オクターブの間にハーモニーが挟まれている場合は

バランスに注意しなければいけません。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

フォーレ「夜想曲 第13番 op.119」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、22-24小節)

 

映画「男はつらいよ」シリーズなどの作曲で知られる

故 山本直純 氏は

オクターブメロディという生地の中に

ハーモニーという餡子(あんこ)が挟まっているかのようなので

こういったヴォイシング自体を「餡子」と呼んだそうです。

 

とうぜん、

このように餡子になっている場合は

メロディの下のラインよりも

上のラインのほうを多めに聴かせないといけません。

そうしないと

餡子の「あん」の影響で

メロディラインが

明確に聴こえてこないからです。

 

特に手の大きさ的に

和音をギリギリつかむくらいで演奏している方の場合、

どうしても親指で弾くラインが強調されがち。

手の大きさは変えられないので

演奏上、意識して上のラインを出すようにしましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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